タイヤに轢かれた跡の模様みたい・・・
悲しみが頬に傷を付ける
何ともないように 空は永遠に回り
悲しみも通り過ぎる
残り一枚のティッシュで 何度も記憶を流してた
あの日も 遠く空の奥に燃えて
凍り固まって冷えきって 望まない風景を
同じよう繰り返してた・・・酸素と燃えた・・・
雨宿りで・・ それとゴムの臭い
服に染み付いて消えない
血の気も引いた夜は 永遠に眠り
吐息ですら 息詰まる
真っ青な顔しても 頑張って赤めいて笑った
・・いつまで経っても 忘れられない・・・
ただ ただ 白くて 今にも蒸発してしまいそう
あなたの病気 私にうつして・・・
死骸になっても 祈りをあげよう 心から歌をうたおう
街角を曲がったあなたに 部屋に潜ったあなたに
幽霊になっても 街を歩こう・・すぐそばで子守唄を・・
部屋の電気を消したあなたに ベッドに眠るあなたに
余命を告げられ 言葉をなくした・・
無力の自分に・・傷をつける
どうしようもなく街の色は変わり
もどかしさに 沈んでく
どこもかしこも病人が 誰かの命を食べつくし
欲に奪われるがまま 地下に埋まる
助けてください どうか人々の病気を治してください
・・・私はどうだって どうなったっていいから・・・
雨宿りは とうの昔のお話
もうあの服は 小さすぎる
血の色も白く 暗い街で眠り続け
吐く息も 見えなくなって
差し伸べた手はちいさく 弱々しい頼りないもんで
・・でも うれしかったの 覚えてる・・・
ただ ただ 白くて 崩れて粉々になりそう
・・・あなたの病気 私にうつして・・・
死骸のまま 手を差しのべよう 震えても透けてても
街灯の下で泣くあなたに 踏切の前のあなたに
幽霊の姿で歩きまわろう その隣で 讃美歌を
明かりのない道のあなたに すでに微睡むあなたに
泣けない姿になっちゃって
心を閉ざした幽霊でも
あなたのために 歌いたい
その笑顔を 見ていたい
見えない姿に慣れたから
寂しくないとは 言えないけど
あなたのために 祈りたい・・
その姿を見ていたい・・
死骸になっても祈り続けよう 心から歌をうたおう
そこにあなたがいる限り 病原菌がある限り
幽霊になっても 街を歩こう
心から 歌をうたおう
あなたの病気が消えるまで 白血病が治るまで
なんなら もう いっその事
あなたの病気 私にうつして
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