エディJAPANの根本は慶応ラグビー | まだまだ続く独り言

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在米スポーツライターの雑記帳

ようやく動画サイトを検索しながら日本代表対南ア戦のほぼ全容を観戦することができました。

改めてとんでもない試合をしたんだなと感動してしまいました。

とにかく日本代表全選手のフィジカルが予想以上でした。自分は合宿直後に北米で行われたパシフィックネーションズ杯を取材させてもらったのですが、選手の動きが当時とは雲泥の差でした。それだけW杯に照準を合わせていたのでしょう。

今までなら体格差のハンディがあり、後半に体力負けるの展開が常だったのですが、終盤になっても運動量で南アを上回っていたんですから、皆とんでもないトレーニングを積んできたのだと思います。

南アに許した4トライのうち2つは止めきれなかった選手の独走を許したもの。個々人の体格差は歴然でした。如何に気を緩めずに2人以上で早めに相手選手を止めるかがカギでしたが、そのミスが本当に少なかったです。

さらにこれまで強豪相手にモールを押し込むなんて想像すらできませんでしたから、疲れの出る後半でも同じプレーができていたことに終始驚きの連続でした。

そして日本代表のプレーを見ていて感じたのが往年の慶応ラグビーのスタイルそのものだったということです。

基本的に附属高校出身の無名選手ばかりの慶応が、高校日本代表などスター選手が揃った早稲田や明治に対抗するため、とにかく夏合宿で徹底的なメニューを課し一から鍛え上げ、チームの総合力で挑む戦い方で大学ラグビー界に確固たる地位を築きました。

まさにジョーンズHCは、日本代表選手たちを慶応並みに鍛え上げ、最後までチームとして戦うスタイルを植え付けたのだと思います。

短期間で試合が続くW杯の舞台であれだけの運動量を強いるのは選手たちに相当の負荷をかけているはずです。でも日本代表がW杯で勝つにはこのスタイルしかありません。

すべては選手たちの気力と体力次第です。とにかく残り3試合、米国から声援を送りたいと思います。

今日はこの辺で…。