日頃の暮らしがより快適になるために、
楽に暮らせるようにと知恵を働かせ、
人は実に様々な商品を作り続けている。
自分たちの都合の良いように自然を利用し、
最初は暮らしやすくなったと思っていたが、それは錯覚にすぎなかった。
私利の欲によって一番大切なものを見失ってしまったのだ。
私たちが暮らすこの町も自分自身も自然の一部だったはずなのに、
いつしか線引きされ自然とは別ものとなってしまった。
確かに、私たちの努力によって生活が潤滑になったかもしれないけれど、
そこに思いやりの心はあるのか?
心が依っていける場所はあるのか?
こんな世の中を作り出してしまった責任は、私たち一人ひとりにあるのである。