PURE-Jが3ヶ月ぶりの大阪大会を開催。入場式では選手を代表して谷ももが「こんなメチャメチャ暑い中、来てくれてありがとうございま~す! その暑さに負けないくらい熱い試合をお届けしますので、今日は1日楽しんで帰ってください」とあいさつ。
第1試合はAKARI・救世忍者乱丸・小林香萌による3WAYマッチ。AKARIがキックのラッシュを繰り出すと小林も延髄斬りからミサイルキック。AKARIのラリアットを小林がすかしたことで乱丸に命中すると、すかさず120%スクールボーイで丸め込んだ小林がAKARIを仕留めた。
POP王座の規定まで残り1ヶ月となった大空ちえは、キャリア4年未満の選手とのシングルマッチをすべてタイトルマッチにすると宣言。今大会では大阪を拠点とする2point5女子プロレスのブランカ真帆との防衛戦に臨むことになった。しなやかなフォームから放つキックを大空に撃ちこんでいく真帆は、手足を取っての変形逆エビ固めで絞め上げるなど善戦するも、最後は大空がフィッシャーマンズ・スープレックスからそのまま押さえ込んで3カウント。2度目の防衛を果たした大空はマイクを持つと、「キャリア4年未満の選手が持つことのできるベルトなんですけども、8月までこのベルトを守り抜いて返上するために頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。
第3試合はLeon&枚方兄さんvsスーパーW&スペル・デルフィンという異色カード。デルフィンが兄さんにスイングDDTからのデルフィンクラッチで勝利を確信するも、Leonが救出。デルフィンの大阪臨海アッパーはLeonが身をかがめたことでスーパーWにヒットすると、デルフィンとスーパーWに立て続けにスピアーを放ったLeonが、最後はマッド・スプラッシュでスーパーWにとどめを刺した。
休憩時間明けにコマンドボリショイ代表から博愛社へ恒例となっているPURE-DREAM基金の贈呈式。マイクを持ったボリショイは、「PURE-J女子プロレスがこうして大阪で大会を開けるのも、株式会社KSRさんのおかげです。KSRさんとはこの7月で1周年、1年間で5回も大阪に来ることができました。大阪ではKSRさんとガッチリタッグを組んで、素晴らしい試合をたくさん見せられるように。皆さんにたくさん勇気を与えられるような団体になっていくので、楽しみにしていてください」とあいさつ。
セミファイナルは関西圏でのみ行なわれるKSR王座のタイトルマッチで、前回大会で初代王者となった谷ももに2point5のフライング・ペンギンが挑戦。コーナーを使ってのダブルニーの連発から桃橋立を放つ谷だが、続いての蒼魔刀をかわしたペンギンは体重を乗せたラリアットでなぎ倒すもカウントは2。追撃を狙って走り込んできたペンギンをキューティー・スペシャルで後方に投げた谷が3カウントを奪った。
マイクを持った谷は「今までシングルのベルトは全部自分が挑戦者側で、今回チャンピオンになってシングルで防衛戦というのが初めてだったので、すごく嬉しいです! 私は8月末から関西に引っ越してきます。私はPURE-Jで、関西でプロレスでもっともっと盛り上げていくという気持ちを、関西支部代表としてやりきりたいと思いますので! 皆さんこれからも応援よろしくお願いします!」とアピール。
メインイベントは中森華子&久令愛&ジャガー横田とKAZUKI&ライディーン鋼&ドレイク森松による6人タッグマッチ。ジャガーと森松の先発から始まり、久令愛もショルダータックルの連打などイキイキとファイト。6人がもつれ合う攻防から、ジャガーがエプロンから場外に向けてのトペ・コンピーロでKAZUKIと森松を足止めする。中森と鋼がキックを応酬するとジャガーがコーナーから前方回転してのカカト落としでアシスト。中森がシャイニング・フラワーを叩き込んで鋼から勝利を上げた。マイクを持った中森は「8月11日、PURE-Jは後楽園ホール大会があります。その大会で7周年を迎えます! もっともっとすごい闘いを見せられるような、すごい団体にしていきますので応援よろしくお願いします!」と話し、次回10・14生野大会をアピールして大会を締めた。
『株式会社KSRプレゼンツ・PURE-J大阪フェスティバル2024~夏の陣~』
◆2024年7月14日(日)大阪・生野区民センター(13:00)
観衆115人
▼3WAYマッチ・15分1本勝負
●AKARI(7分19秒/120%スクールボーイ)小林香萌○
※もう1人は救世忍者乱丸
▼POP選手権試合・30分1本勝負
○大空ちえ(10分43秒/フィッシャーマンズ・スープレックス・クラッチ)ブランカ真帆●
※第32代王者が2度目の防衛に成功。
▼20分1本勝負
○Leon&枚方兄さん(10分47秒/マッド・スプラッシュ→片エビ固め)スーパーW●&スペル・デルフィン
▼KSR選手権試合・30分1本勝負
○谷もも(11分32秒/キューティー・スペシャル)フライング・ペンギン●
※初代王者が初防衛に成功。
▼スペシャル6人タッグマッチ・30分1本勝負
○中森華子&久令愛&ジャガー横田(15分11秒/シャイニング・フラワー→片エビ固め)KAZUKI&ライディーン鋼●&ドレイク森松
以下、各選手のコメント
★谷もも
「シングルのベルトで防衛戦というのが初めてだったので、今まで自分がチャンレンジャーの時とは違う緊張感があって良かったです。デイリースポーツ認定女子タッグでは1度も防衛することができずにベルトを手放してしまったので、その時の悔しい気持ちとかがすごくあって。今日はどうしても絶対に防衛したい気持ちがあったので、まずは初防衛できて良かったです。ペンギンさんはまだデビューして1年ちょっとっていうふうに聞いてるんですけど、シンガーソングライターとプロレスの二足のワラジでエンターテイナーとして活動されてて、自分も俳優をやっているので大変なところとか、すごく気持ちがわかるので。そういう共通点がある選手と一緒に試合ができて良かったなっていうのと、キャリアが1年半と全然そういうふうには感じない、すごく元気がいい、気持ちがいい選手だなっていうふうに思います。体格もすごくいいので、きっとこれからどんどん強くなっていくんだろうなって、うらやましいなって思いました」
★フライング・ペンギン
「やっぱり谷ももさん、強かったですね。全然、力が及びませんでした。最後、渾身のスライディング・ラリアット…あれでイケたと思ったんですけど、同じくタレントからプロレスラーになった者の意地というか。谷ももさんの粘り強さ…私もそこだけは負けないつもりだったんですけど、断然上でした。シングルのベルトに挑戦するのは初めてですね。私が人生で初めて狙うシングルのベルトですので“必ず獲ってやる!”っていう、“このベルトだけは仕留めてやる”という思いで。今日は実力で勝てませんでしたけど何回も何回も挑戦して、獲るまで挑戦し続けようと思います!(笑)」
★ブランカ真帆
「全力でぶつかりに行ったんですけど、すべて受け切られてしまいました。大空選手、ホントにパワフルでした。1個1個の技がやっぱり重くて強かったです。タイトルマッチは初めてで今まで使ったことのない技を最後に出しました。逆片エビからSTFっていうので、あれは今まで使ったことがなく練習して温めてきてたヤツを今日使いました(POPの規定まで)まだ3年ちょっとあるので、どんどん試合でアピールしていって、また挑戦をさせて頂けるように頑張っていきます!」