先日、やおらPCがお釈迦となって新たなPCを物色中…と申しましたですが、実はこれが難航しておりましたよ。その気になればPCくらい簡単に通販で手に入るだろうに…とは、まさにその通り。ですが、人間として古いタイプなだけに、まず起こした行動は家電量販店を覗きに行くことでありましたよ。
さりながら、今の家電量販店、いわゆるデスクトップPCなんぞはほとんど置かれないようになっていたのでしたか…。インターネットの利用頻度は弥増すばかりの中で、使う機材はもはやPCが主力ではないようで。個人的にはある程度の大きさのあるモニターとキーボードを介したインターフェイスが最も使いやすいのですが…。
ということで、やっぱり通販頼みかと思い直しているわけですが、これがまた通販サイトを見ているだけではどうにも決め手を欠くところがありまして、未だ調達ならずという次第でありますよ。今回もまた慣れない別機材で対応中でして、画像の取り扱いなどに不慣れなところがあり、「奥州宮城仙石線沿線紀行」の再開にはなかなか至れずにおるという…。
とまあ、そんな状況下ながらわざわざここにまかりこしましたのは、今朝の新聞のコラムでこんな紹介を見かけたからでもあるのですな。
「ママス&パパス」の懐かしい洋楽ヒット曲「夢のカリフォルニア」(カリフォルニア・ドリーミング)の詞の舞台はカリフォルニア州ではない。カリフォルニア州から遠く離れた東部ニューヨークの寒い冬の日のことを歌っている。
実はこの曲の歌詞の内容を気にかけたことはなかったのですけれど、曲調から言っても「カリフォルニアの青い空自体が描かれてはおるまいな」とは知れるところでして、要するに「ふるさと懐かし」的なものだったのですなあ。
ところで、この記事に引っかかったのは昨日行った歯医者の待合室で、古い古い号の雑誌『サライ』を手に取っていたからでして。載っていたのは『琵琶湖周航の歌』のことでありました。
♪われは湖の子さすらいの~という歌い出しは夙にしられるところなわけですが、ここにいう「われは湖(うみ)の子」と歌われる「湖」は当然に琵琶湖のことであろうと思うも、これに違うんでないの?という異説を唱える記事だったのでありますよ。
『琵琶湖周航の歌』に出てくる「湖」が琵琶湖でないなんつうことがあるのか…と言えば、読んで「なるほどね」、作詞した小口太郎(当時、旧制三高の学生)は信州諏訪郡の出身(現在では長野県岡谷市になると)なのだそうで。つまり、作詞者が本人の表明として「われは湖の子」と言っている、その湖とは諏訪湖であろうというのが、記事での推察だったわけです。
実際にはボートで琵琶湖を周航し、ところどころの情景が歌詞に織り込まれていますから、琵琶湖の歌であることは間違いないとしても、ことルーツとなっている湖は諏訪湖で、琵琶湖を周航しながら故郷の諏訪湖に思いを馳せていたのであると。やっぱり「ふるさと懐かし」的なものであったのですなあ。
と、そんなこんなでふるさとを思う気持ちをしみじみと…というふうに普通はなるところかもしれませんけれど、個人的には「ふるさと」「故郷」といって思い描くであろうところの「ふるさと」が無い(もちろん出まれ育った地はあるわけですが)ものですから、それがある人たちの抱く思いにはなかなかついていけないところがある。ですので、上のような話に接しても「そんなふうなのだねえ」と思うところがしみじみするくらいですかね。
反って、♪ふるさと持たないあの人に…と歌う南沙織の『早春の港』の方がぐっとくる気がしますけれど、それは意味合いが違うのであるかな?もしかして(笑)。
ということで、これまたふいと現れ出でましたですが、またしばし、深く静かに潜航?する予定。はて、旧に復すはいつになりますやら…。