東京・福生の観光名所、ベースサイドストリートにたどり着いて、さて昼飯どきでありますよ。先にも触れましたとおり、アメリカン?なお店の数々の中にはいわゆるダイナーふうなメニューを提供するお店もあるわけで。そんな中、福生で有名なもののひとつがハンバーガーでありましょうかね。横須賀バーガーやら佐世保バーガーやらと、米軍と関わりある土地柄はこうしたことに現れるのかも。

 

ちなみに、「福生バーガー」のキーワードでGoogleの画像検索をしますと、高さ40cmを超えるという、いわゆるインスタ映え必至の「タワーバーガー」がまずもってヒットするのですなあ。されど、これをひとりで食すわけにも、というより食す気にもならないところでして、それではもう一つ、実はこちらの方が地域的には力が入っているらしい「福生ドッグ」も話のタネにはなりましょうなあ。

 

 

ハンバーガーと異なって、「福生ドッグ」を称するにはいささかの縛りがあるのですな。なにしろ「fussadog.jp」というオフィシャルサイトがあるくらい。そして、福生ドッグたるもの、押さえておかねばならないとされるのが、ソーセージの長さと太さなのでありますよ。長さは16cm、太さは直径23mmと。

 

なんとなれば、長さの「16」はベースサイドストリートの面する国道16号線から、太さの方は「ふっさ=23」というわけです。まあ、この点以外、味付けなどはそれぞれの店オリジナルで自由自在なのですけれど。

 

と、ここまで紹介しておきながら、福生ドッグもまた食せず…(笑)。では、いったい何をもってアメリカンなランチとしたか?と申しますれば、実は「ベーグル」なのでありまして。本来的には「東欧系ユダヤ人の宗教上の食べ物として知られる」(Wikipedia)ということらしいベーグルですけれど、もっぱらアメリカでこそ食されているような印象があるものですから、今回はこのお店に。

 

 

ベースサイドストリートのちょうど中間あたりにある「フレッシュベーグルHOOP」、単なるパン屋(といっていいのかどうか)とは思える立派な店構えではありませんか。で、いざ店に入ってメニューを見ますと、「あらら、やっぱり福生ドッグもあるのだあね…」といささか迷いが生じたものの、ここは初志貫徹というわけでエビアボカドクリームチーズのベーグルを。選べるベーグルの種類としては、ストレートにプレーンで。

 

 

真ん中にどっかりブロッコリーが乗ってるように見えてますが、これはアボカドにたっぷり掛かったバジルソースでありますよ。まあ、一食分としては少ないようにも思えるところながら(個人的には元々、比較的小食です)、ベーグルのもちっとした食感は当面の腹持ちの良さがありますのでね。もちろん、がっつり行きたいというか、さまざまな種類があるベーグル自体を食べ比べたいという向きには「ベーグル食べ放題」なんつうオーダーもあるようですな。

 

ともあれ、おいしくいただきまして、セットのドリンク(アイスコーヒーにしました)がアメリカン・サイズ(つまりは大きい)であったことから、歩き回った足をゆっくり休めて…とも思いましたが、場所が場所だけにすぐそこのテーブル(といっても3mくらいは離れてました)に、米兵ふたり連れがアメリカンなほがらかさ?でご歓談中。まいどまいど気にしているわけではありませんが、沖縄や岩国基地の周辺での出来事を思い返すと、ほどほどのところで退散したのでありました。もそっとのんびりしたかったですけれどね、まあご時勢的に、君子危うきに近寄らずというわけでありますよ(笑)。