東京・福生市をぶらりとして、さてと「いかにも」なエリアに突入となります。福生と言えば「基地の町」でもありますのでね。
ここをまっすぐ行きますと国道16号(東京環状)に突き当たりますけれど、車がばんばん飛び交う通りの向こうにはカマボコ型の屋根が並んでおりましょう。東京ドーム150個分とも言われる大きさで、米軍横田基地(空自も同居)が広がっているのでありますよ(ですので、すっぽり全部が福生市ではないですが…)。
ともあれ、横田基地に沿って走る国道のこのあたりは通称「ベースサイドストリート」として、ちょっとした観光客がやってきたりする場所となっておるのですなあ。少しばかりアメリカっぽい雰囲気が感じられるとして。
雰囲気の源泉はもっぱらお店の構えでありますね。わざとらしくも?アメリカ的なる、それも昔の映画で見たような感じとでもいいましょうか。
雑貨店、アンティークショップ、レストラン…。中にはタトゥーショップ?というのもありましたですが、なんとなあく雰囲気は伝わるものの、どうも場末のテーマパークのような気配も漂っておりましたなあ。そんな店々を眺めやりつつ、しばり道沿いに北へ進みますと、がらんと広い公園に出るのですね。その名も「フレンドシップパーク」と。
そもそも米軍基地があること自体…という話にここでは深入りしませんですが、現前と目の前に存在する以上はそこの人たちと「仲良くやりましょう」ということにはなるのでしょうなあ。なんにしても、基地はすぐそこ、塀の向こうですので。
毎月第2日曜日には商店街主催のフリーマーケットが開催されて、賑わっているそうな。そしてその一方、毎月第3日曜日には横田基地撤去を求めるすわりこみ行動が行われていたりも。この行動を行っている「横田基地の撤去を求める西多摩の会」のHPでは、住宅地の中に訓練基地があること自体、むしろアメリカではありえないことだと伝えておりますよ。なにしろアメリカで基地が置かれているのは、広大な森林や砂漠の中で、ヒトにはもちろん、動植物にも影響を与えないよう配慮が必要とされているようですから。この点には「もっともであるなあ」と思わざるをえませんですなあ。
深入りした話にはしないものの、フレンドシップパークのベンチでひと休みをしながら、あれこれのもの思いをせずにはいられませんでしたですが、そうした間にも轟音ともに輸送機が離陸、空高く舞い上がっていったのでありました。