何かと年齢のせいにするのは適当ではないのかもしれませんけれど、
「あれ?今、何をしようと立ち上がったのだったか…?」みたいなことがちらほらありますと、
しみじみ感じ入ることにもなろうかと。
まあ、大事なことならそのうち思い出すと流すようにはしていますけれど、
ともすると流しっぱなしになってしまったりもするのでしょうなあ。
そんなふうでもありますので、やはりこれをやろうと思ったことを書き出して、やるごとに消し込んでいく。
仕事の場でも日常生活でも、「TO DO リスト」は役に立つところでありましょうか。
とまあ、そんなことに思い至りましたのは、「マイ・プレシャス・リスト」、
そして「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」という2本の映画を見たところからでありまして。
それぞれのストーリーは、Yahoo!映画(実際には「シネマトゥデイ」からの情報のようですが)によれば、
このように。まずは「マイ・プレシャス・リスト」の方です。
ニューヨーク、マンハッタン。IQ185を誇り、ハーバード大学を飛び級で卒業したキャリー(ベル・パウリー)は、仕事に就かず、友人も作らず、ただただ本を読んでばかりの毎日を過ごしていた。ある日、唯一の話し相手であるセラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)からリストを渡され、記された六つの課題を実行するようにと言われる。キャリーは、金魚を飼い、好きだったチェリーソーダを飲み、新聞の出会い広告でデートの相手を探すといった課題をこなしていく。
続いて、「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」のお話はこんなふう。
第2次世界大戦の最中、カリフォルニア州の漁村で暮らす8歳の少年ペッパー(ジェイコブ・サルヴァッティ)は、村で一番背が低いことから周囲に“リトル・ボーイ”と言われていた。そんなペッパーは、父親ジェイムズ(マイケル・ラパポート)のようになりたいと思っていた。ある日、扁平足で入隊できない兄(デヴィッド・ヘンリー)に代わり父が徴兵されてしまい……。
前者の方には実行すべき六つの課題が記されたリストとありますので、
これがいわばここでの「TO DO リスト」に当たりますですね。
一方、後者はといえば、上のあらすじだけではリストは出てこないわけですが、
徴兵された父の帰還を願って、教会の司祭から渡された「これをこなすといいことあるよ」リストの項目を
ひたむきにこなす姿が描かれておるのですなあ。
こうしたリストに挙げられた項目というのは、それぞれやることに何かしらの意味があると同時に、
こつこつとこなしていくときに得られる達成感といいますか、それがいろんな意味で効果的でもあろうかと。
単に普段の仕事においてさえ、「TO DO リスト」が(瞬間的にもせよ)全てクリアできたときには、
そこはかとない気持ちのよさが湧いてもくるところかと思うわけです。
考えてみると、この感覚はRPGで次のステージで進めたときとも通ずるものがありましょうから、
ゲームと作る側というのはつくづく人間心理(というと大袈裟ですが)を読んで、
はまるようにはまるように作っているのでしょう。ほとほと人間は弱いものですなあ。
どんなに嫌な仕事でも、一旦区切りが付けば、もそっとやってみようかとなったりもするわけで。
そんなことを考えたときに、仕事上の「TO DO リスト」はやらねばならないことだから、
いわば仕方なくリストアップしているものでしょうから、もそっと自分の側からのリストアップを
試みてもいいのではなかろうかなと思ったり。そもそも英語には「バケットリスト」なんつう言葉が
すでにしてあるようですし。
さりながら、自分の側からということに着目する限りは、
それまでの経験やらから浮かんでくるものだけになって、自分自身、あっと驚くようなことへの挑戦は、
およそ出てこないかもしれませんね。
あっと驚くほどの内容ではないにせよ、ふたつの映画のように
本人がやろうと考え付きもしない項目をこなすことの方には新鮮味があろうかとも思わないではない。
ま、できにくいと思えることの方が達成感にはつながるでしょうけれど。
ということで、例によって?そのときだけはその気になって、
自分のための「TO DO リスト」を、などと考えたりもするわけですが、
日常にかまけて「TO DO リスト」を作るということを「TO DO リスト」にリストアップしたりするのが
現実かもしれませんですなあ(笑)。