都心には近寄らないようにしていても、そうとばかり言ってられないこともあり。
東京区部に住まう両親を訪ねるには都心を通り抜けねばなりませんのでね。
正月以来の様子見に出かけてきたのでありましたよ。
移動途中でふと思い立って、東京駅構内の駅弁店に立ち寄ったのですなあ。
どこへ行くともままならず、旅行へ出かけるなどという気持ちにはさらさらなれない老親にとって、
せめてもの旅行代わりということで駅弁を並べた食事でもするかということで。
コロナを気に掛けるあまり、買い物は最も近いスーパーでばかり調達しているようで
それが一年あまりも続いているとなれば、さすがに目新しいものもなくなって…てなこぼしもありましたので、
駅弁4種のそろい踏みということで。
駅弁屋には「全国の駅弁」なるコーナーがありはしたものの、
東京駅はJR東海も同居はしてますが基本的にはJR東日本の駅であるせいか、
やはりJR東日本エリア内のものが圧倒的でしたなあ。
駅で見かける旅情に誘うポスターにかつてのディスカバー・ジャパンのような広がりがないのと同様に
JR分割民営化による独立採算ならではの点でもありましょうかね。
とまれ、東北から2つに信州と新潟を交えた駅弁とともにほどほどのお酒を酌み交わし、
両親とは「最後の旅行はいつだったっけ?」などと話に花を咲かせたものでありました。
ほぼほぼ90に手が届く頃合いになってきているだけに、コロナの暗躍もいい加減にしてもらわなくては
このときの話の「最後の旅行」が本当の最後の旅行になってしまったてなことになってしまうかも。
かようなことなく、も少し何度かは温泉にでも連れて行ってやりたいところですが…。
もしかすると「緊急事態宣言も解除されるではないか」というお考えもあろうかとは思いますが、
この宣言解除が「もう安心ですよ」ということではないのは、誰の目にも明らかなような。
にもかかわらず、すでにして都心の元より華な場所、例えば通りすがりに垣間見た秋葉原なども
「あらあら、こんなたくさんの人が…」という状況になっていたところ見てしまいますと、
両親に「どっか行こうか」てなことを言うのは時期尚早と思えてならない。
このほどは駅弁を食するくらいで我慢するかということにしましたけれど、
見かけたように出張っていた人たちの心中やいかなるものなのでありましょうか。
個人的には理解しにくいであるなと思ったものでありますよ。