山梨県に出かけたときに毎度立ち寄る場所として、ワイナリーがありますな。
甲府よりも手前、石和や山梨市、勝沼あたりをうろうろする際、これまでにも方々訪ねておりますが、
今回は甲府より先の韮崎に出向いたわけで、韮崎のひとつ甲府寄り、塩崎という駅の近くにひとつワイナリーがあるということで
ちょいと立ち寄ることにしたのでありました。
その名もシャトレーゼ・ベルフォーレワイナリー。
シャトレーゼといえば洋菓子メーカーとして知られているわけですが…と言ってからなんですが、
どれほど知られているのかは詳らかならず。たまたま、自転車圏内の近所にいくつ直営店があるもので、
お世話になっている関係から個人的には、というより多摩地域の方々にはお馴染みなお店かもしれませんですね。
これまでは漠然と多摩に関わり深そうな企業なのかなとも思っていたものの、改めて知ったところでは
このシャトレーゼという会社は甲府に本社がある山梨県の企業だったのですなあ。これは知らなかった。
洋菓子メインながらワイナリーを持ってワイン醸造に手を染めたのも山梨だからこそだったのかと考えた次第です。
これまでに何度か出かけている勝沼でも、シャトレーゼのワイナリーを見かけてはいましたですが、
立ち寄ったことが無かったものですから、こちら塩崎の方へ。ここにはローマンガラス美術館が併設されているということで。
古代ローマのガラスやワインを運んだアンフォラなどの展示を見ることができる…はずでしたが、
昨今の状況から工場見学が休止中とは知っておったものの、美術館まで閉まっているとは…ちと誤算でありましたよ。
ですので、お楽しみはもっぱら試飲ということになるわけでして、このぶどう栽培のされている日当たりの良い斜面の上、
そこにある展望ハウスが試飲のできる施設であると。えっちらおっちら登っていくと視界が開けてきましたですよ。
またまた(角度は違えど)南アルプスの山並みを見晴らす気持ちのいい場所。
試飲の際は、展望ハウスで購入したグラス・ワインを持ち出して屋外でどうぞ(要するに屋内飲食禁止で)ということで、
自ずとかような景観を眺めつつ賞味することになるのですな。
ちなみに目の前のぶどう畑ではシラー、セミヨン、カベルネ・ソーヴィニヨンといった品種が栽培されているそうですが、
訪ねたのがボージョレー解禁も近い頃合いだっただけに、試飲に提供されていたは新酒ものばかり。
いろいろな製品があるのですから、ヌーヴォーでないものもお試しと行きたいところだったのですけれど。
たまたまにもせよなのか、いずれも甘めの印象があったような。
もしかすると、元々が洋菓子メーカーだから?ということは無いでしょうけれど、
展望ハウス内にケーキ工房があるのはシャトレーゼのワイナリーならではでしょうなあ。
ところで、シャトレーゼ・ベルフォーレワイナリーの「ベルフォーレ」というのは、
ここが元来、雪印のやっていたベルフォーレワイナリーからそのまま名前を引き継いだからでもあるようで。
ワイナリー事業は本当に多くの企業が参入しておりますなあ。それに小さなワイナリーもたくさんあって、
山梨にくると百花繚乱という印象でありますよ。
しかし、そうしたワイナリーから造り出されるワインを、住まい近くのスーパーであまり見かけることが無い。
いったいどこへ行っているのかな…と思うところながら、そうだからこそ山梨に来るとワイナリーを訪ねる甲斐がある、
てなところでありましょうかね(甲斐の国だけに。笑)。