とちぎテレビに(とは、いささか唐突ながら)「U字工事の旅!発見」という番組がありまして、

これをテレ玉(てれび埼玉)で放送しているのを(なぜか)自宅で視聴できておるのですが、

まあ、東京都とはいえ、多摩でも北の方はもはや埼玉と何の違いがあろうか…ではありますな。

 

とまれ、「U字工事の旅!発見」というその番組、出演者ゆかりの栃木を始めとした北関東と

隣接する埼玉、福島あたりを巡り(時には遠出に及ぶこともあるようです)、その都度、

土地土地の観光協会やら地元の歴史に詳しい人が案内人として登場するものですから、

単なる観光案内にとどまらず、「ほお、そんな歴史が?!」てな話題も提供される。

「知的旅番組」を標榜するだけのことはあるなとは思っておりまして。

 

ただ、扱う場所というのがなんとも細かいエリアですので、

歴史といっても郷土史の類いであったり、ともするとお国自慢の言い伝えであったりするという。

そうした重箱の隅的な話がお好みの場合には「たまらん」番組ではなかろうかと思っておりますよ。

 

と、そんな番組で紹介されていた場所へというわけではないながら、

ちとその重箱の隅的な探訪に触発されて、このほど、またレンタカー便乗でもって

栃木県、茨城県をまたいで地味な(?)ポイントに立ち寄るひと回りをしてきたのでありました。

 

今回の目的地は東北自動車道経由ということになりますので、

多摩地域からの参加者としては都心から移動してくる車をタイムロスなく待ち受けるためとして、

待ち合わせ場所はJR武蔵野線の東川口駅前ロータリー。これまでに乗り降りしたことのない駅で、

ちときょろきょろとしてしまったわけでありますよ。

 

 

「思いがけずもひと通りが多いな…」と言いますのも、この駅は埼玉高速鉄道との乗り換え駅だったのですな。

浦和レッズの本拠地である埼玉スタジアムと、東京メトロ南北線との直通で都心をダイレクトに結んでいる。

地下を通るこの鉄道を開削したシールドマシンのカッターフェイスがモニュメントとして、

北口ロータリーに置かれてありました(どうやらレプリカらしいですが)。

 

東川口駅のモニュメントとしては南口の方にひと頃巷で話題になってというものが。

といって、話題になったこと自体は知らないのですけれど、こんな像です。

 

 

なんでも「土下座犬」と呼ばれて話題になってしまったことから、子犬の向きを変えたみたいですね。

検索で出てくる昔の画像らしいものを見ると、大きな親犬に対して子犬は横向きだったのを、

今のような向きに変えたのでしょう、これなら土下座には見えませんから。

 

お絵描きする子犬を温かく見守るお父さん犬。鋳物の町・川口だけにほほえましく温かみのある像をという

本来のコンセプトはたそうなんですが、でも伝わりますかねえ、川口との関わり…。

 

とまれ、そんなこんなのうちにやってきた車に乗り込み、いざ栃木へ。

ですが、連休初日でしたので朝から高速は東京を抜け出す車で混み始めており、

これを少々やり過ごした先から高速へ乗ろうと目論みますが、期せずしてピント外れのナビに翻弄され、

気が付けば埼玉県内をぐるぐるして時間を費やしてしまったのですなあ。

 

予定変更で昼飯タイムとしたのは東北道の都賀西方PAでして、

佐野の北、宇都宮の南というロケーションだけにラーメンにするか、餃子定食にするか、

悩ましいところではありましたけれど、一番人気という触れ込みに釣られてこちらのひと品に。

 

 

栃木特産のニラがたっぷりの「ニラ中華そば」。

かつて栃木県はニラの生産量日本一を誇って(?)いたところが、近年は2位に転落してしまい、

ナンバー1奪回運動を積極展開中であるとか。ちなみにライバルの1位は高知県だそうです。

 

まあ、宇都宮の餃子も浜松や宮崎に競り負けているところがありますが、そんな勝ち負けはともかく、

オリジナルな個性を売りにすればよかろうにと思ったときに、栃木県といって思い浮かぶもののひとつがこれですかね。

 

 

もっとも、かの「レモン牛乳」そのものではなくしてアイスですけれど、

こうした栃木県といえば的なものもあるわけで。ま、これもU字工事が漫才で取り上げたお蔭でしょうけれど。

 

と、U字工事に戻ったところで、鹿沼インターで降り、まずは栃木のあれこれを。

見て回ったお話は次回からということにいたします。