室戸岬
の大いなる自然の造形を目の前にした後は高知方向へ海岸線を北上し、
途中で山道に入り込んで「かようなところに本当にあるのか…」という場所にある
北川村「モネの庭」マルモッタンへ。ヒトが自然に手を加えて作り出した造形です。
どんな施設かと申しますれば、リーフレットの説明を借用するとこのように。
モネの愛した庭として有名なフランス、ジヴェルニーにある《モネの庭》。彼は43歳から生涯の半分をこの庭とアトリエのある邸宅で過ごし、創作以外の時間を庭仕事に充てていたといいます。そうしたクロード・モネの思いを高知の自然の中で再現したのが北川村「モネの庭」マルモッタンです。
当園は世界で唯一、本家より「モネの庭」の名称を許可された施設です。
つまり、ディズニーランドは世界のあちこちにありますが、
「モネの庭」はフランスのジヴェルニーと高知県北川村にしかないというわけですなあ。
しかしまあ、室戸岬にいるときには止んでいた雨がここまでたどり着く途中で本降りになり、
雨の中で庭園を見て周ることに。それはそれでそれなりの風情とも言えましょうが、
傘を差して写真を撮るのは難儀なものでありますね。
本来はこの場所から見下ろせば「花の庭」が広がっているということですが、どうにも…。
そこで反対側の斜面にある「水の庭」を目指して登り坂を進みます。
坂道にも数多くの花が植えられていて「ほおほお」と思いながら登り切りますと、
「水の庭」というだけあって、池に出ました。ジヴェルニーといえば池、そして睡蓮でしょうから。
さりながら、受付のところで睡蓮が咲くのはも少し後の時間てなことを言われていたのですね。
寒いので、睡蓮の目覚めにも時間が掛かるということなのかも。
ですので、さらに奥にある「光の庭」を先に廻ってみようということに。
イメージは光あふれる地中海のようです(海の見立てはありませんが)。
そう言われてみれば、いささか南国風でもあるかのように。
園内のところどころにはモネの描いた絵も置かれてありましたですよ。
丘の上の展望台につながる遊歩道もありまして、
そこまで行けば海も見晴らせるということではありましたですが、
この雨模様では足元も怪しくなるわけでして。
で、睡蓮はお目覚めかと「水の庭」へと戻っていった次第。
するとちらほらですけれど、「ああ、モネの睡蓮だぁ」なんつうふうに思える情景が
見られたのですなあ。不幸(雨天)中の幸いと申すべきですかね。
ジヴェルニーの池には有名な太鼓橋がありますけれど、
それを模したのはこちらの橋でしょうか。
もそっと太鼓っぽさが欲しいところながら、雨の日は滑るでしょうなあ。
とまれ、ジヴェルニーまではなかなか行けないので、その代わりに…といっても、
高知までそうそう来られるわけでもなく、あいにくの天気の中をゆるゆる経巡って
雰囲気にだけは浸ってきたのでありましたよ。
そうはいっても、最終的には「花より団子」的にカフェへと向かってしまいましたですが(笑)。