車は日和佐 を出てほどなく千羽海崖と呼ばれる断崖に沿って走る「南阿波サンライン」へ。
徳島県の「美波町と牟岐町を結ぶ延長18kmの観光道路」ということですが、
全体像はこんな感じです。


南阿波サンライン観光案内図

道沿いに4カ所あるという「展望台からは、
美しい海岸線と雄大な太平洋の景観が満喫できます」となりますれば、
これも期待が高まろうというもの…されど、天気はすぐれず。


まずもって第一展望台からの眺望はこんな具合でして、
雨こそ止んではいるものの重く雲が垂れ込めて、気分もすかっとしませんですねえ。




ですが、そんな天気でも「これは!」という光景にでくわすかもという微かな期待で
第二、第三と展望台のたびに足を止めるのですが、やはりどうにも…。


その「どうにも…」の大きな理由は天候ですのでこれはいかんともしがたいですが、
ひとつには手入れというのもあるなあと。


観光道路というからには観光客が通ってくれることを意識していると思うわけで、
通った観光客が「ああ、あそこの展望台は良かったね」となれば、
さらに人を呼ぶという循環になりましょう。


しかしながら「あそこの展望台は木々が茂っていて景色が見えない」となれば、
寄りつく人も減るは必定。良きにつけ、悪しきにつけ、噂は広まるもので。


この場合、観光客が思ったほどには来ないから手入れをしなくなったのか、
手入れをしていないから観光客が来なくなったのか、
鶏と卵の関係のようでどちらが先とは決めにくいところですけれど。


それにしても、そんな状況を多くの人は知っているのか、
はたまたそもそもからして通る人が少ないのか、走っている車はごく僅か。
もちろん展望台の駐車場もすかすかで、第一展望台(まだましな眺望でしたが)などは
人よりも猫の方が多いくらいでありました(写っている猫はほんの一部です)。



先に鳴門を訪ねたときには、人の多さに「ああ、GWだった…」と再認識したですが、
「阿波の右下」まで訪ねてくるのはレアなのでしょうかねえ…。



かような状況であった南阿波サンラインをそそくさと通過して、
道の駅宍喰温泉で小休止。郷土のヒーローはプロゴルファーの尾崎三兄弟のようで、
ゆかりの品々が展示されておりました…といって、ゴルフの趣味はありませんが。



もうまもなくで徳島県を抜けて高知県に入りますが、目指す室戸岬はまだまだ。
降ったり止んだりだった雨はすっかり本降りになってきて、さあどうしよう…。