オランダと聞いてすぐに思い浮かべるものの一つにチューリップがあるのではなかろうかと。
ひまわり の品種改良とオランダとの関わりは与り知らぬところながら、
チューリップの方は関わり大でしょうなあ。なにせオランダの国花はチューリップですから。


ちなみにチューリップとオランダの関係については
政府観光局HPの説明を借用させてもらうとして、次のような具合です。

オスマントルコ帝国(現在のトルコ)原産で栽培されていたチューリップは、16世紀にオランダに伝えられました。1592年にカルロス・クルシウスがチューリップに関する最初の主要な本を書いたとき、チューリップは大変な人気が出て、クルシウスの庭は襲われ、球根が頻繁に盗まれるようになりました。オランダの黄金時代の進展とともに、この曲線の美しい、色とりどりの花も発展を遂げました。チューリップは絵画やお祭りで人気を呼びました。17世紀半ば、チューリップに人気が集中するあまり、「チューリップマニア」と呼ばれる世界最初のバブル経済を引き起こしました。人々が球根を買いあさり、高値がついて市場が崩壊するまで球根はお金として使われました。

「チューリップ・バブル」を生んだ狂乱の花でもあるようですが、
なるほど静物画にはチューリップが描かれた作品も多々ありますから、
その人気は相当に広く行きわたっていたことでもありましょう。


と、そんなオランダでもあることですし、ムント広場に近い運河沿いに

テントを連ねて開かれているフラワーマーケットに行ってみたのでありますよ。
いやあ、チーリップに限らず球根やら種やら、そして切り花も山と売られておりますなあ。




色とりどりのサボテンもあれば、缶詰で売られているもの、盆栽の素(?)と思しきものもある。





いやあ、シクラメンの球根(?)ができそこないのシイタケみたいだとは思いませんでしたし、
「Budda palm」とはヤシの仲間だと思いますが、「palm」でヤシと釈迦の手のひらを掛けた
何かしらの意味が込められておるのですかね…。




だいたいヤシを寒冷なオランダで育てることを前提に売っているのか不明ではありますが、
買い付けに来るのは必ずしも地元の人たちばかりではないのかもしれません。


ただし、本格的なところではアムステルダム郊外、

スキポール空港に近い方にあるアールスメーアの花卉市場には
それこそ世界中からさまざまな品種が集まって売買されるということですから、

アムステルダム町中のこちらはそのミニ版。

だからこそ、小さいながらも「どこで育てるの?」というものまで売っているといことでしょうかね。


しかしまあ、育てる方はともかくも

花を愛でることにはそれなりの楽しみもあると(個人的には)思いますので
本当なら市場よりもキューケンホフで咲き競うチューリップやらを眺める方がいいわけですが、
これは時期を選びますのでね。確か春先3月から5月くらいだったでしょうか。


ま、普通に考えて休みが取れるとも思われず、

定年後に行けるかどうかということになりましょうから、
やはりフラワーマーケットの色とりどりを楽しむのが相応かもしれませんです。