…ということで宇佐神宮の西大門 をくぐり抜け、いよいよ参拝へ。

まずは上宮本殿に囲う外郭の中央に位置する南中楼門でございます。


宇佐神宮上宮 南中楼門


「勅使門」とも言われるこの立派な門は皇族や勅使が通るためのものとのことで、

本当のご本殿はこの奥に鎮座しておられるのですなあ。


ご本殿は奥の方に


向かって右、中央、左と三つの建物が連なって、

それぞれ「一之御殿」「二之御殿」「三之御殿」とされ、

八幡大神たる応神天皇は一之御殿に祀られているとのこと。

これを順に参拝するにあたり、独特の作法が「二拝四拍手一拝」だそうな。


まあ、神様にぼやいても詮無い話ですが、御殿ひとつに拍手4回、これが3つで計12回。

宇佐神宮の参拝には手の皮が厚い方のほうが向いているようですなあ。


と、たわごとをこぼしつつ次には下宮へと向かいますが、

順路に従えば先に見た「夫婦石」のある石段の手前で左のわき道に入っていきます。


下宮へ至る道


どうやら昔からの参拝路というよりは

上宮から下宮へと一筆書きに人を誘導するために後から設けた道のようですが、

とまれそこを抜ければ下宮に到着です。


宇佐神宮下宮


上宮と同じく御殿が三つながら、概して造りが質素ですなあ。

ですが参拝のお作法は同様ですので、またも計12回手を打つことに。


とにもかくにも八幡大神への参拝を終えて表参道へと向かう道すがら、

ちょいと寄り道で立ち寄ったのがこのような場所なのですな。


弥勒寺跡


敷石が並んで、何やら建物の遺構かと見えたならば幸いです。

ここに見えるのは本来の敷地のほんの一部のようですが、

弥勒寺というお寺さんの跡なのですね。


神社とお寺の同居、要するに神仏習合の典型的な姿がかつてはここで見られたわけで、

それもそのはず、申し遅れましたが(というより、申さずとも知れたことかもですが)

そも宇佐神宮は神仏習合発祥の地と言われてもいるようで。


この辺りのことに疎いものとしては

八幡さまは神社であるのに「南無八幡大菩薩」てなふうな言われようがあるのは

果たしていかなることか…てな疑問を持っていたりしたですが、

神でもあり菩薩でもあるということこそが神仏習合なのでありましょうなあ。


そんな今さらめいたことに思いをいたすのも宇佐神宮を訪ねたからでありましょうね。

少しく勉強になりました(笑)。

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