このところ、新年の歩き初め的に毎年出かけております「七福神巡り」に行ってきたのですね。

本当は先週かなとは思ったですが、初詣がらみで混み合っている寺社もあろうと

一週間先送りにしたところ、すでに正月気分は薄れてしまったかなとも。

それでも、高い年齢層の集団を含めて結構廻っておりましたですよ。


大黒天 弁財天


恵比寿神 毘沙門天


吉祥天 福禄寿


布袋尊


と、大黒天、弁財天、恵比寿神、毘沙門天、吉祥天、福禄寿、布袋尊とひと回りしながら、

元日の伝統芸能番組で見た舞踊「七福神船出勝鬨」を思い出しておりました。

およそ「日本舞踊を見る」なんつうことはこれまでなかったですが、

見てみれば思いのほか面白く見られた…これも人生円熟の域のなせるわざでありましょうか(笑)。


で、その舞踊での七福神の顔ぶれを思い浮かべていたのですけれど、

今回廻った中には「寿老人がおらんなぁ…」と。

それでも七福神になってるというのは、「そっか、吉祥天が入ってるからか」と思い当たりました。


数年前に八王子七福神を廻ったときにはオーソドックスな七福神に吉祥天もプラスされて、

実のところ八福神になっていたというケースもありましたっけ。


このあたり、女性の神様として被るから弁財天の代わりに入れられるてなこともあるようですが、

ここではひとり老人(寿老人)にどいてもらって、女性をふたりにしたということで、

七福神の世界にも男女共同参画社会への指向があるのでしょうか。


なにしろこのほど廻った雑司ヶ谷七福神は、

町おこしのために2011年から始まったという新しいアライアンスなだけに、

そうした配慮がなきにしもあらず…と、本気で思ってるわけではありませんが。


雑司ヶ谷七福神色紙


ちなみに色紙は雑司ヶ谷案内処という観光案内所で購入し、

それぞれの寺社を廻って専用のスタンプを自分で押して回るというものなのでありました。

もちろん、スタンプ押すのは無料であって、こりゃあもう、単なるスタンプラリーですなぁ。


こうなってきますと有難みの点でいささか「どうよ?」感が濃厚に漂うわけですが、

そうとは知らずに出向いたものの、今回は雑司ヶ谷でと考えたのには理由がありまして、

午後には池袋の東京芸術劇場で演奏会を聴くことになっていたものですから。


目白駅から歩き出し、七福神をひと回りすると池袋駅に着いてしまうという

実にコンビニエンスなルートなのでありました。


でもって、この日に聴いた演奏会は「新春ガラ・コンサート」と銘打ったもので、

前半にワーグナー、後半にはチャイコフスキー 、それぞれの名曲集といったふう。

ひとつひとつは超有名曲ながら、そうは生演奏で聴く機会のないような曲でもあり、

これはこれで楽しく聴くことができたのですね。


読売日本交響楽団 第173回東京芸術劇場マチネーシリーズ


チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」なども、

わざわざCDを取り出して聴こうとはなかなか思わないところですけれど、

抜粋として演奏された中の「アラビアの踊り」は、生演奏ではかくも馥郁たる香りが漂うものかと

見直す(聴き直す?)ことになったのでありますよ。


こうして歩き初め、聴き初めの一日であったわけですが、

今年もここからまた、あちらこちらを歩き廻り、いろいろな演奏会を聴いたりする一年に

なるのだなぁと思うところなのでありました。