スカンジナビア紀行もオスロを出航 したままではどうも…ということで、

フェリーはちゃあんとコペンハーゲンに到着したのですよというお話から。


船中でひと晩過ごして迎えた翌朝、

さて外の具合はどんなもんかなと再びデッキに上がったときのようすです。


Crown Seaways 船上の朝


隅にたくさんの椅子が片付けられていますけれど、昨晩はデッキいっぱいに椅子が並べられ、
飲めや歌えやの大騒ぎ状態でした。皆ぐっすりと眠り込んでいるのでしょう。


船は相変わらず静々と進んでいます。
左手にはスウェーデン、右手にはデンマークを望む細長い海峡を通り抜けておりました。


やがてしばらくの後に右手側に見えてきた建物に「おや?」と。
どうやらクロンボー城らしい。シェイクスピア の「ハムレット」の舞台となったお城ですね。


クロンボー城を望む…



近くにフェリーが停泊しているのも見えますが、

スウェーデンのヘルシンボリと行き来する船でありましょう。
(といって、写真では遠方過ぎて何がなんだかだと思いますが…)


そして、これまたしばらく後には前方に左右の陸地を結ぶ長い長い橋が見えてきました。
デンマークとスウェーデンを陸路で繋ぐオーレスン橋ですが、これの写真はあきらめました。
何せ所詮は携帯電話のオマケ機能だものですから…。


見た限り橋はかなり長く見えましたけれど、橋の全長は7.85Km。
ですが、これは両国間の距離の半分くらいでして、デンマーク側にはまず海底トンネルがあり、
その先に作られた人口島を通り抜けつつ地上に出、そして橋に繋がって全体では16Km、
残念ながら歩いては渡れないそうです。


とまあ、このようにじわじわじわりとコペンハーゲンにアプローチしていくと、
途中にクロンボー城が見え、オーレスン橋も見えと、

それなりに高まる旅情といったところですが、振り返ってみますと、

もしこの航路を利用されるとしたら、逆ルートがよろしいのではないかと思うのですね。


つまりコペンハーゲンからオスロへ向かってということになりますけれど、
オスロはオスロ・フィヨルドという外海からかなり深く切れ込んだ奥にありますので、
ちょうど朝目覚めたあたりで外を見てみれば、波立つ海、吹き荒れる風とは異なる

静かなフィヨルド内の水面が見られるのではないかと。


もっともそうした点で言えば、昨年乗ったスウェーデンからフィンランドへのフェリー移動は
バルト海という内海を航行することから、まるで鏡のようなまったいらな水面と

霧の湧きだす森を間近に見られるわけですから、
多くの旅行ガイドブックがこの間の船旅を推奨しているのももっともな話かなと思いますですね。


とまれ、こうしたフェリーでの移動を経てコペンハーゲンのターミナルに到着しますと、

ターミナルではフェリー会社差し回しの無料バスが待っています。


これが近くの鉄道駅を経由して市内中心部へと運行してますので、

これに乗っかって(非常に混みますが)鉄道駅まで。
まずはホテルへ向かって荷物を預かってもらおうという算段なのですね。


で、その後は早速にコペンハーゲン観光に?
いえいえ、向かった先はと言いますと、
先ほど船の中から見て「ああ、コペンハーゲンに来たんだな」と思ったオーレスン橋を

渡った先が目的地。つまりは束の間のスウェーデン旅行というわけですね。
コペンハーゲンに着いたばかりなのに…ですけれど(笑)。