ということで 、ノルウェーの首都オスロに到着したわけですが、もはや夕刻でもあり、
空港から市内への移動は手っ取り早く「Flytoget」(エアポート・エクスプレス)を利用することに。


到着ロビーから案内板の表示に導かれるまま、自動券売機のところへ。
やっぱり機械相手が苦手な人はいるもので

係の人が座っている数少ない窓口には列ができており、当然に自動券売機を利用するわけですが、

この「Flytoget」という列車、片道170Nok(ノルウェー・クローネ)!


レート的には1Nokが16円くらいですから、2,720円。
何しろ乗車時間が20分くらいですから、高いなぁと思ったんですが、後から考えると

仮に新幹線で東京から大宮まで行ったとしたら25分の乗車で3,000円はするとなれば、
ものは考えようかなとも(もっとも、東京・大宮間を新幹線移動するのはよっぽどのことと思いますが)。
そうはいっても、やっぱりノルウェーの物価が驚くべきものであることは、すぐに知れるのですけれど…。


ところで、その乗車時間でありますが、列車の中の表示にこんなことが書かれていたのですね。

オスロ中央駅と空港とを19分で結んでおり、遅くとも3分以内の到着という定時性が96.2%あります(原文英語)

何でも日本と比べるのがどうかとは思いつつも、そんなに胸を張らなくってもと思ってしまいますね。
日本で3分遅れるなんつうのは例外中の例外で、定時性は限りなく100%に近いのではないかと思わないではない。

こういう点では、むしろ日本が特別なのかもですが…。


これは後のことになりますけれど、コペンハーゲンで(といっても他でもままあることですが)

近郊列車や地下鉄に乗ったときに突然に大きく揺れて停車したまま、
しばらく動かないということが何回かありました。


乗ってる人たちは平然として待っていて、しばらくのちに何事も無かったかのように動き出す。

ですが、日本だったら止まったとたんに車掌が車内アナウンスして、とにかくお詫びしちゃうでしょうなぁ。
これも日本の文化ということでありましょうか。


ともかく、19分で到着するのに96.2%を確立を誇る「Flytoget」でもって、
オスロ中央駅に21分弱で到着いたしました(許容範囲ですね、笑)。

だいぶ改装されたようで、駅前はモダンな感じになってます。

オスロ中央駅


ただ中央駅(Central station)の綴りが「Sentralstasjon」になっていて、
「セントラル」の「セ」が「C」でなく「S」で始まるのには
何だか馴染みやすいかもと思ってしまいましたですよ。


ところでこの写真では青空見えてますが、少しは暗くなりかけてきている頃合いでして、
駅前広場に立つ時計塔によりますと、19時45分くらいと見て取れます。


オスロ駅前の時計塔



ちなみにこの時計塔の真下にインフォメーションがありましたので、
トラムやバスのルートマップは翌朝そこで入手できました。


長い移動の後ですからホテルは駅近で済ませました。
で、晩飯がわりを駅構内で何か調達してこようと思ったわけですね。
到着時からレストランでがっつり!という気分でも腹具合でもなかったもので。


で、ここで驚いたですよ。
「Deli de Luca」という、その後オスロ市内でたびたび目に留まることになった
ノルウェーのデリカテッセン・チェーンですけれど、3人前の惣菜と袋菓子のスナック、
そして水を買って480Nok、先程の16円で計算すると7千円超!


言わでもがなですが、超高級デリでもなんでもない普通のお店でありますよ。
ノルウェーでは日本円との比較を考慮していては何も食べられないと思い、

割り切って考えねばと思ったわけですが、そうした意識が浸透するには

大分時間がかかりましたですねえ。


とまれ、この日はホテルに持ち帰っておなかを満たし、
ひたすら眠らずに来た長旅の疲れを癒すことにしたのでありました。

オスロ駅構内