真言密教の大本となる経典

「理趣経」

 

 

 

 

すごくわかりやすく説明されている本かと思います。

弘法大師空海が広めた真言宗。

空海自身、解脱し、その真理を広めようとした。

その根本の教義がこの理趣経といわれます。

https://discoverjapan-web.com/article/31151

曼荼羅は皆様もごらんになったことがあるでしょう。

最近では大谷翔平君がマンダラをチャート化し、願望実現のためのツールとしてつかっているという話があります。

もともと、宇宙の真理を図化したもので、大日如来を中心に、多くの如来、菩薩が描かれています。

その意図するところは、四方に大日如来の分身が生まれ、それぞれの役割をさらに、分身となり、その連鎖が宇宙を構成していることを表現しています。

 

その曼荼羅の図柄はそのまま、解脱にいたるためのステップを表示しているものとも説明しています。

 

そして、理趣経は、その解脱にいたるまでのトレーニングステップを解説しているもので、それぞれのステップを経ることで、解脱できるというものです。

 

状況によっては一旦元にに戻ることもあります。

 

しかし、継続していくことで、必ずや、ステップは上がり、最終的に大日如来と融合し、解脱に至る。

 

そこには、それぞれのステップ毎に菩薩・如来がいらっしゃり、ご加護していただける。

 

 

本人が帰依し、その菩薩・如来に導かれるように、ステップを順序にあわせていくことが肝要である。

 

としています。

 

最近多くある、スピリット系のアセンションや、解脱のススメについて考察する上で、

例えば、

ハイヤーセルフと会話する、

宇宙とつながる・一体となることを目指す、

スピリチャルガイドとつながり、導かれる、

意識の変革(脱構築、再構築)を行うトレーニング、

社会に存在するマインドコントロールから脱出する、

守護霊とつながる、

守護神とつながる、

様々な表現で、様々な人が提案したり、自分自身の体験を語られています。

 

いろいろな方が、自分自身の言葉やあるいは先人の言葉をお借りしながら説明(主張)し、解脱にいたるカリキュラムをご提案しています。
 
ヨーガにも解脱にいたるステップがあります。
仏教もインドから発生しているというところでは同様の源流であり、理趣経に語られているようにトレーニングステップとともに解脱を目指すための指針を提示しているもののと理解すると、現在の様々な提案は、根本的には古くからある、ヨーガや、仏教の世界のなかの目指す方向性や世界は、同じではないのかと思うようになっています。

ただ、時代が変わり、説明の仕方がかわり、現代の人々、人類に響きやすいように表現が変わったという印象です。(あとは、昔より効率よく解脱に至れることを強調される傾向があると感じています。)
 
キーとなる数字が「4」である
最近のトレンドはキーワードが「3」であるのでややその構成的に違いの解釈に深く考える必要はあるかと自分では思っています。
とはいえ、曼荼羅は
3×4
で構成されているので、3も重要な数字には違いありません。
 
東西南北「4」を意識するところは通常世界を感じるうえで必要なベクトルともいえますので、「4」も重要な要素にも思います。
 
 
西洋でも錬金術は、同じようにある種解脱するためのテクニックでありトレーニングメソッドであるという説もあります。
 
どの世界、文明にも、それぞれ、人類は、解脱を目指す人々がいて、それぞれの手法を編み出し、それを後世に伝えてきていて、それぞれが、またさらに解釈・工夫して、より効果的な解脱方法、真の世界観を目指しているのが、この世の中というものなんでしょうね。
 
一度、自分自身の立ち位置を確認する上で、古人の知恵をおさらいするのもよいかと思います。一読の価値はあります。
(CD付なので、お経を聴くのもよいでしょう。)