GWに読んだ本。

面白かった。。。

 

 

 

 

旧約聖書には、悪人がでてきます。

最初は「蛇」ですけどw

 

 

 

 

 

アダムとエバに善悪の知恵の木の実をそそのかして食べさせた。

というのが定説。

作者は、本当にそそのかしたのか?と疑問を持つ。

 

ーー つまり神は、すべての木々を気前よく人間に与えたのと同じ線上で、善悪の木も与えているのだ。「食べてはならない」という禁止は、抑圧的ではない。文脈と命令内容から、これは「食べない方が幸せ」という神の善意に満ちた心から出た配慮だと考えられる。ーーー

ーー なぜ「食べてはいけない」のか。その命令について初めて議論したのが蛇であり、その対話の中で女の考えが変わっていったのだ。 ーー

 

話の流れのなかで、嫉妬が解釈の変容を招き、

 

ーー自分にとって、「おいしそうで、眼を引きつけ、賢くなるように唆」するものとなる。実の持つ意味ー価値基準が変容したのだ。そこで、神に従うのではなく、自主的に行動する決断を行うーーー

 

深いですね。。。

神は無償の愛ともいえるように様々なものを与えた。

注意も善意である。

蛇とエバの会話の中で嫉妬が生まれ、価値観の変容。

神からの自立(?)・切り離し?

善悪の木の実を食べる。

 

ちょっとしたボタンの掛け違い、見た目のスタンスの違いが、、悲劇を生む。

 

自我意識の誕生ともいえますかね?

 

 

 

 アブサロム

 

 

イスラエルのダビデ王の三男。ダビデに対して反乱を起こし、「不忠実」として「悪人」とされた。

旧約聖書は神話と歴史が混在したもの。その中からユダヤ人は、歴史と処世術を学んでいる。

ダビデ王となるともはや歴史書である。

しかし、、その経緯をみると。。

アブサロムの妹タマル(同母兄妹)がアムノン(ダビデの長男:異母兄妹)に犯された。

アブサロムはダビデに処罰を望んだ。

ダビデはそれを無視。

その後、いろいろ経緯があり、、我慢ならずに反乱を起こした。

というのが史実のようである。

 

旧約聖書はダビデを偉大な王として担ぎ上げる意図もあるかとおもうし、ダビデが周辺諸国とバランスをとるという政治的な判断として、アムノンを生かしておく必要もあったようである。

 

当時のイスラエルの戒律では、懲戒の対象であるアムノンを処罰しなくてはならないところ、ダビデはアブサロムに説明なしに無視。義憤にかられたアブサロムも否定できないであろう。

 

 

 読感

読んでみて、面白かった!

旧約聖書は読んだことがないし、この中で出てくる人物の半分は知らなかった。

でも我々が教えてもらった話とは違うことが多いとの実感。

 

ほかの歴史書、神話も、様々な解釈がありますし、時代によって歴史上の人物の評価も変わりますよね。

 

私が幼いころは豊臣秀吉が人気ありましたけど、、今なら、徳川家康のほうが人気が上がってきているんじゃないでしょうか?(松潤効果?)

なんといっても260年間戦争しなかったことは、後の歴史とくらべて評価すべきでしょうね。

 

善悪の木の実を食べたことから、、歴史が始まったwww

自我意識が生まれて、、ジェットコースターのような世界が形成されたのでしょうか・・・

 

今ある世界の常識、、、

 

すべて疑ってみるとか、、

一度まっさらな気持ちで眺めてみることが大切かもしれません。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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