感謝と示す言葉です。
同じ言葉としてとらえられていますが、本当はどうなのでしょうか?
いろいろな形で英語圏の方と話をする機会が多いのですが、多くの場合、同意義語ととらえてよいと思いますが、ことばの背景からすると違う気もしているのです。
ありがとう=「有難う」
まさしくそのような状態が起こることは奇跡に近く、貴重であり、大切なことと意識することと見えます。
Thank
to express to someone that you are pleased about or are grateful for something that they have done:
参照
英英辞典かすると、
なにか第三者が施してくれたことが喜ばしい、素晴らしいとその者に対して表現すること
となります。
どうでしょうか?
同じと思いますか?
私の感覚からすると、自然であろうと、誰かであろうと、あくまで、目の前に発生した事象が自分に対して貴重な体験(喜ばしい)ことが発生したことを、この「ありがとう」に込められているように思えるのです。自分よりも外部の状態が重要視されて、その中に自分がおかれたことは貴重であると。
英語だと、同じ事象にしてもまずは自分と第三者の関係があり、その中で、第三者の行為が、自分にとっても望ましい状況になったと評価しているように思います。あくまで、自分が中心であり、自分にとってのメリットについて言及するものでしょう。
価値観、思想観といいますか、同じ意義語であれ、根本の違いが、結果的に意識の差に表れてくるかもしれません。
どちらが良い、悪いというものではありませんが、感謝という言葉にもちょっとしたズレを生じることになりますね。
ちなみに、「感謝」ということばも分解すると
謝=あやまる
感=かんじる
よくよく考えると、謝ることを感じるとなります。
中国語の実際の意義はよくわかりませんが、施されたことに謝ることを感じるとは一体、どういう感覚なのでしょうか?
第三者へ対しての絶大なる上下関係があることがベースにある気もします。
Thank youと簡単にいってしまっても、相手は、何お前が俺を評価するのか?と印象を持ってしまうかもしれません。
感謝しますといってっても、相手は、非を認めたね。俺のいうこと聞くということね。と思ってしまうかもしれません。
あくまで私見ですけど、言葉一つにもいろいろな違いがあって、その違いが、誤解・紛争のタネになるのかもしれません。