忘れていた訳ではないけれど

スマホのカレンダーに

「結婚記念日」と表示されたのを見て

改めて落ち込む

 

毎年、同じことを思う

 

2018年のこの日にはまだ生きていたんだ って

 

以前も書いたけれど

2018年のあの日は余命宣告された直後だった

 

そんなことを考えたくはなかったが

次の結婚記念日は独りなのだと

私は恐ろしい未来を想像していた

 

夫はどうだったのだろう

もしかして希望は無くしていなかったのかもしれない

 

病院からの帰り道、

車を運転する私の横で

夫は明るく言った

 

「この日をあと20回くらいは迎えたいね」

 

 

それでも

 

それから2か月半で夫は逝ってしまった

 

ここから夏までの道のりは

やっぱり毎年辛い