身も蓋もないことを言えば

夫がいなくなった今

幸せに生きるなんて出来るわけない!

 

これが究極の本音

 

 

「夫が生き返って

もとのように生活する」

 

これが究極の望み

 

でもその望みは叶わないから

次善の策? を藻掻きながら探してここまで生きてきた

 

藻掻きのなかには

本気でパラレルワールドに移る方法を探していた時期もあった

夫が元気に生きている世界がどこかにきっと存在する

何とかしてその世界に移れないものか――

 

マンデラ効果という言葉もあるくらいだから

きっと方法はあるはず、と真剣に方法を探った

 

でもいまだに私はこの時空間にいる

 

 

あとはもう詰まらないことばかり

 

本を読み漁ったり

動画を夜中過ぎまで観たり

はまだ良い方

 

過食に走り

下らないことにお金を遣い

ずいぶん無駄遣いしてしまったし

今もその傾向は続いている

 

あんなに高い税金を払い

社会保険料を払っていた夫は

自分では一円も年金を受け取ることなく逝ってしまった

だから私が代わって遣ってやるんだ!

と誰に向かって言っているのかわからない

言い訳を呟きながら

 

本当に食べたかったり

物が欲しかったり

わけの分からない高い教材とかを買いたかったわけではない

 

空いてしまった底なしの穴を埋めるため

そばにあったものに手を出しただけ

 

本当に欲しいものは絶対に手に入らない

だから空虚感は絶対に埋まらない

 

ため息ショボーンダッシュ

 

 

 

でも。

そんなふうに騙しだまし日々をやり過ごしてきて

あと2週間ほどで5年になる

 

そろそろ、夫がもういないことを

前提に生きなくちゃならないのかな

 

できうることなら

私なりに幸せに