私が住んでいるのはいわゆる観光地

家族連れで溢れかえっている場所には行きたくないから

 

2年まえに材料を揃えてそのままにしていた

椅子の貼り替えをやってしまうことにした

 

2015年に突然DIYにハマり

以来、いろんなものを作った

 

初めは小物作り

やがてはフローリングを貼り替え

珪藻土で壁を塗り

テーブルを作り

棚を作り

洗面台を作り

プランターを作った

 

そういえばトイレを

ウォシュレットに替えることまでやったっけ

 

早朝からホームセンターに行って

職人さんたちに混じって

意気揚々と

木材カットなどしていた私

 

あの頃は怖いもの知らずだったな……

 

夫が死んだ時

なぜか頭に浮かんだのは

私はもうDIYすることは無いだろうな

ということ

 

ちなみに、夫は釘一つ

まっすぐに打てない

DIY音痴だったあせる

あんなにバカにしなきゃ良かったと

今になって後悔する

 

椅子の貼り替えは

初めての仕事だけれど

この椅子は30年以上使い込んだ大好きなもの

 

本体がしっかりしていて

革張りの座面は

胡座をかけるくらい広くて

何時間座っていても不思議と疲れない

 

食事はもちろん

仕事も子どもたちの宿題もこの椅子でやった

 

とはいえ、当時、家族全員分の

椅子を買う予算はなくて

夫と私の分だけ買ったのだけれど

 

年月が経ち

ネコの爪とぎも災いして

革はとっくに哀れな状態を呈している

 

で、今回、爪とぎに強いという

くすんだオレンジの布で張り替えてみた

 

古い座面を剥がすのに

思った以上に時間と労力がかかって

結局 半日仕事 

今朝は腕が痛い

 

けれど、仕上がりは大満足

 

↓こんな感じ

奥の方にあるのが古い座面を外したもの

できあがり

 

 

そして何より!

ペンチやタッカーと格闘している間は

 

この何か月かずっと私を嘖んできた

「虚しさ」という厄介な敵が影をひそめていた

 

 

それはほんとうは誤魔化しにすぎなくて

心の底に潜むものまで

消えたわけで無いことは

ちゃんと分かっているけれど

 

それでも、

人は、というか、私は

こうやって日々を騙しつつ

年月をやり過ごしていくしか

ないのかもしれない

 

 

 

それで、

そうだ! 

この前息子が割ってしまった陶器の傘立ての代わりに

カワイイ木製の傘立てを作ろう! とちょっと心が動いた

 

ただ、それには

ホームセンターに行って

材料を揃えてこなくてはならない

 

今日は快晴で風の具合もちょうど良く

ペンキを乾かすには最適の日

明日から天気が崩れるらしいし

行くなら今日しかない

ああ、迷う

 

 

 

でも、やっぱりやめようかな

きっと人ごみで淋しくなるに決まってる

 

おとなしく家で編み物でもしておこう