朝一番で歯医者さんに行って

そのまま家に帰りたくなくて

ふらふらと新しくできたショッピングモールに来てしまった

 

新しいといっても、オープンしたのは2年以上前

夫がいたら、すぐにでも出かけていたに違いないモール

 

好きなお店もたくさん入っていて

いままでちょっと足を伸ばさないと行けなかったお店もある

 

夫がいたらなぁ・・・

いまここにいる私の数百倍は楽しかっただろうな

 

そんな、考えても望んでも決して叶わないことをおもう

 

こういうことを考えるのは早々とやめたはずだったのに

 

ちょっと心折れるような事があると

気持ちがヤワヤワ、ヨレヨレになる

 

夫とよく行ったお店に寄って久しぶりにご飯食べようかと思ったけれど

そんな元気もなくて、じゃ、せめてテイクアウトしようかなんて弱気になっている

 

そういう日もあるよね

まだ四年も経っていないんだよ

当たり前だよ

と自分に言ってみたりする

 

2018年の夏は暑かった

その真夏に夫は亡くなった

 

この前ラジオで、今年の夏は2018年の夏のパターンと似ているのだと

解説者が話していた

 

梅雨が短くてそのあと猛暑になった、と

 

あの年

夫のために朝から熱い生姜湿布をたくさん作って

その重たいタオルを保温ケースに入れて

じりじり照りつける太陽に首筋を焼かれながら

病院の駐車場を歩いた私と娘

 

やってあげられることはそれくらいしかなかった

 

一度だけ、優しいナースが、夫に足湯をしてくれたことがあったらしい

その場に私はいなかったけれど

そばについていた娘が

「おとうさん、涙ぐんでいた」

とあとから教えてくれた

 

陽気で冗談が好きで声が大きくて明るくて、

私が知る限り涙を見せたことは一度もなかった夫

 

さいごに、一瞬でも気持ちの良い時間を作ってもらえたこと

その方には感謝してもしきれない

 

ブログを書いても沈んだ気持ちはあまり変わらないけれど

こうして書ける場所があること

読んでくださる方があること

ありがたいと思う