特に技巧的なものほど、その練習をしない限り

上達が見込めないというものが多くあります。

楽器練習もそうだし、スポーツも囲碁も将棋も。

 

しかし、どのレベルに居ても、上達のスピードが

遅くなり、なかなか進まなくなることがあります。

またはピッタリとそこで止まってしまうことも。

これは上級に進むほどよく見られますよね。

 

その理由はふたつ。

学ぶ知識や技巧面の難易度が極めて高くなっているので

習得までに時間が掛かる。

この場合は、そういうものなのだと思って諦めずに

不安ながらもまずは続けるのみ。

止めてはいけません。

 

次の理由は、「練習方法が間違っている」。

じゃーどうしたらいいの?

誰に聞けば正しい練習方法を教えてもらえるの?

と、いう意味の話ではありません。

 

あなたがいつも練習をする時間はいつですか?

この練習をする時間が違うとか

練習時の服装は?

とかいった具体的な練習以外の二次的なことです。

 

ここで大真面目な質問です。

まずは、最も上達をする為に一番大事なものは何でしょうか?

練習?

道具の手入れ?

いえいえ、違います。

 

これ、当たり前に聞こえるかもしれませんが

「快眠、快食、快便」出来ればストレスフリー「のみ」です。

まず、あなたはここから大きく外れているのではないでしょうか?

 

この根本的なところから大きく外れていては

いくらやっても時間の無駄です。

どうしても消えないストレス、悩み、問題など

大小必ず1つはありますよね?

 

もし、いつももっと寝たいと思いつつ、夜更かしばかり。

万年睡眠不足でいつも眠たい、と自分で感じているのなら

真剣に「上手くなりたい」と思うのならここから直しましょう。

複雑な人間関係のこじれを直すより、うんと簡単でしょう?

 

以前、日本のある分野のプロ選手が

「何かちょこっとした技が本当に実在して、これをやると

嘘の様に上手くなる、って技が私は本当にあると思っている」

と、言っていたのです。

 

その人は、これらの睡眠を正すとか、そういったものを

精神論に過ぎず、技じゃないと認識をしているのです。

あ~実にもったいない。

きっと日本では、学校でも専門の道の上でもこういったことを

教えてくれる専門家がいないところなのだろう、とこの発言を

聞いて知ったことがあります。

 

諸外国ではいるのか?

私の知る限り、欧米では当たり前の様にどの分野にも

いますね。

それらの先生は、分野問わず、芸術でもスポーツでも

何でもというのもごく普通です。

いわば、お掃除術とかスケジュール管理のプロと同じです。

有名なところで

「アレキサンダーテクニーク」など、知っている人も

多いかな。

イギリスの公立私立全部の音楽学校には、
7年かなぁ、、10年経つかなぁ、、前までは必修で科目に
入っていたのですがその後廃止になりました。

(違う技術の進歩の為)

 

「いかにしてプロになるか?」という

ビジネス術の授業もアメリカの音大にはあったりします。
たぶんアメリカ以外でも先生によってあるでしょうね。

日本の音大には今も一切ないそうで。超ビックリです。

この話は面白いので次回以降にでも詳しく。

 

さて、話は続きます。

あなたの現在の人生、毎日の日々の中で、

一番憂鬱なことはなんですか?

嫌なことは何ですか?

(上達しない、ということの以外)

これ、頭に浮かんだら、全力でそこに時間も労力も

費やさない限り、上達の道を歩くことは出来ません。

 

と、いうのは、あなたの上達を引っ張っているのは

あなたの心配事や悩み事なのです。

上手くなれない理由はそれのみ。

 

思い当たることがたくさんありませんか?

太っているのことがどうしても嫌だ!

ニキビがひどくて死にたいほど悩んでいる!

会社の上司が嫌で胃に穴が空きそうだ!

あいつと縁を切りたい!

ひとり暮らしがしたい!

などなど、色々なあなたの心の問題がたくさ~~~ん

あるはずです。

じゃあ、それ全部紙に書いてみましょう。

 

さてさて、ここには書ききれない程の色々な事情が

あなたにはある筈です。

かなりシリアスな家族、恋愛問題もあるでしょう。

どんな大小も思いつくことを、全部紙に書いて行くのです。

嫌なこととも言えるし、こうだったらいいなぁ、と夢でも

いいし、たくさんあることでしょう。

 

さて、紙に書ききったら、次は実践あるのみ。

いきなり30年間の父親との確執、なんてヘビーな問題

より、いますぐにも改善出来そうな問題、例えば

部屋の掃除関係。これの人多いですよね。

お部屋が嵐やロッキー山脈になっていても大丈夫。

こっちからやってみましょうか。

 

ダイエットでもいいし、何でもいいんですよ。

 

でもすごく狭いちっこい範囲でいいのです。

目標を定めてそれだけやったらお終い。

お掃除5分で終了、でもいいのです。

1日1回ラジオ体操でもOK.

その上毎日出来なくてもいいのです。

また気が付いた時、「あ、上手くなりたいんだった」と

思ったらお稽古の前に、この決めた量を必ずやって下さい。

 

人間関係も難しそうですが、そうでもありません。

特に断ち切りたいものほど簡単です。

復縁系は避けて通りましょう。触るだけ上達が後れます。(笑)

 

要はあなたは、朝起きて仕事に行って、帰って来て

から、どこかの時間からお稽古を始めます。

朝にやる方もいるかもしれないし、週末だけの方もいるかも

しれませんね。何であれ「いつもパターン」がある筈です。

 

その生活のいつものパターンが、

「上達させない理由」なのです。

 

お稽古の時間の割り当て位置が「今のあなたの現実の現状」に

合っていないのです。狂っているので、上達しないのです。

そうです。

 

ただ、間違った「練習方法」をしているからなわけです。

物事の上達は「そこ」だけを取っては見れません。

自分という全体、人生全体を大きく見て、最も適切な時間に

お稽古をはめ込まないと上達しません。

もし適切な時間位置に当てはめられ

そしてもし、あなたが「快眠、快食、快便、ストレスフリー」

をいつも保てているのであれば、お稽古時間はたいてい

自分が思っているより短いです。

長くするのであれば、やるほど上手くなります。

 

もし、その逆の最悪の環境に居たら、、、

いくらやっても上手くなりません。不可能です。

 

集中して効率の良いお稽古をしたいのであれば

紙に書いた「嫌なこと、改善したいあれ」

着手可能なものから、今すぐに手を付けて下さい。

 

これはお稽古事に限らず

効率の良い仕事に対しても同じです。

むしろプロというのは、いつもこれらと戦っていて

お稽古ではないのです。

お稽古をするべく、心身共に整った良い環境作りに

人生のすべてを注ぎ捧げているのです。

本当ですよ。

 

要はあなたはやるべきことの優先順位が、上達したいあまりに

見えなくなってしまって、現実逃避の麻痺が続いたままの

状態なわけです。
それが今のあなたなわけです。

 

あなたは汚部屋の中で練習をしたいですか?

 

それとも窓から入るよそ風が心地良い、とても綺麗な

整った部屋がいいですか?

 

せっかくのコレクションも山になっているより

美しく配置されているのを眺めながらお稽古が

出来たらどんなに良いと思いませんか?

 

しかし今あなたの麻痺や思い込みを、すぐに正すのは

とても大変だと思います。

時間も掛かるし、すぐにこれが正しいということを

忘れてしまい、間違った方法が正しいと

また思い込んでしまう。

 

それを教えてくれる師匠やメソッドの確立が教育の中にも

日本にもあるのが一番なのですが

なかなかないみたいですね。

 

日本でもトッププロアスリートでオリンピックのメダルも
掛かる様な方ともなれば、これら専門のコーチがいて

相当鍛えられています。

 

そんな先生がいないあなた、一緒にゆっくり

やっていきましょうね。

下手な文章ですが、コツコツ書いて行きます。

 

さて、もし、この嫌なことリストから1つでも削除中
削除、完全消去、出来たら
それに比例してお稽古時間が短くなって行き

効率が自然と上がって行きます。

その効率の良さは、

「上手くなりたいのになかなか上達しない」

と思っていた時は「時が止まっている状態」でしたよね。

 

これができるようになると、急に時が前に動き出し

想像を超えた相乗効果が生まれて、自分でもびっくり

するようなことばかりが起こります。

本当ですよ。

 

いかに今までのやり方がいけなかったか、が理論的に

分かって来るのです。

 

具体的には、上達の体感が今までの2,3倍ペース
に感じられます。

毎日コツコツする人なら1カ月以下で実感します。
早い人なら数日でコツを体感。


遅い人でも3カ月。

「嫌なあれ」の完全消去がバンバン成し遂げられる人ならば

「何もかも思いの通り」くらいに感じるかもしれません。

 

嫌なこと消去は「こうだったらいいな、いいこと実現」と

表裏一体です。

 

あなたは本当はどんな環境でどんな風にお稽古をしたい

ですか?

紙にたくさん書いて、今すぐにひとりで実現可能なこと

からすぐに着手して下さいね。

 

では長くなったので、習慣の付け方や何故そこが優先なのか。

実際のお話などを交えて、次回にまた詳しく書かせて下さい。

つづく

次回「それやる!」から「それしない!」の習慣へ
 

 

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写真:実は10㎏太ってしまい、お菓子作りは中止しました。

昔、ドライフルーツを食べていましたよね。

ブログにも時折お茶のお供に登場していましたね。

こうやって麻痺した感覚を私も元に戻しています。