【定点観測】亜織サヤ | 独り言の手帳

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 自分が、心に決めてる事がある。

 初めて見る演者。事前情報は極力入れない様にする。
その演者の評価はステージパフォーマンスで判断する。

 聞こえてきた情報はしょうがない。
でも、積極的に情報を取りに行かず、自分の目と耳でその演者を判断する。

 どうでもいい自分のルール。
 

・・・そんな事を決めています。

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 2023年3月21日 。
AiVER.のデビュープレ公演。

 Johmmysの三人は、この4ヶ月で特徴は掴めてる。
絵門さんは技術体力向上委員会で4回ほど拝見し、少し特徴を掴めてる。
真椎さんは拝見した事はなかったが、令名ファンの皆様から、その凄さを聞いていた。

 最後の一人。亜織サヤさん。
自分の中で事前情報がほぼ無い方。

 でも・・・あのメンバーの中に入ることを「良し」とされた演者さん。
実力者であることは容易に想像できて。

 だから・・・この日は、事前情報をまったく入れずに会場入り。


 お手並み拝見


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「声」の話


 ライブを見て、亜織さんの「声」に「お!」っと思った。

 所沢のホール。そして、中野のホール。
共に「音」が良い会場ではなかった。

 残響が響き、演者の声が聞こえにくく何言ってるかわからないレベル。
歌が本当に聞き取りにくい会場。

 場所によっては、ある程度聞き取れるみたいだったが、自分の位置では歌詞など聞き取れない状況。(PAしっかりしろと感じつつ)


 でも、その中で6人の演者の中で、一番聞き取りやすいのが亜織さんの声。
音域的に、他メンバーよりも低い帯域で、反響残響にかからず耳に届く。
内向きだけど、低くて、客席にまっすぐに届いた。聞きやすくて助かったと思った。

 

これが亜織さんの最初の印象。

 


 4月に入り繰り返しライブを見て・・・わかってきた。
彼女の声は少し特別。外的要因に負けずに、客席に、耳に届く。

 AiVER.楽曲は音圧が大きい。でも、それに負けずに声が通る。

 多メンバーとのユニゾン。声量で負けても声が隠れない。声が小さくても届く。

 

 客席からの声援。スピーカーからのノイズ。

その他要因に負けずにまっすぐに飛び込んでくる。
 

 俗に言う「届く声」
「聞きやすい声」ではないけど貴重な声質。

 色々な会場でライブを行う中で、彼女の最大の武器はこれだと思ってます。

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「声」に支えられる「歌」の話。

 亜織さんはAiVER.全体の中で、アオリ、ラップ、曲紹介などを担う事が多く、バランスの関係か、歌に関して、誰かとペアで「作る」部分が多いと思ってます。
 誰から受け取って作る。誰かと一緒に歌って作る。

 それは、聞いてて「彼女」の声が飛び出してくる印象があまりないけど、声が届き全体を支えてる。そんな印象が強い。

 でも一曲だけ例外があって。「BREAKDOWN」
この曲を何回か聞いて、この曲と彼女の相性って良い。
そう感じました。

 音域が少し低めで、彼女のそれと合ってて歌いやすそうに見えて。
序盤の「何も欲しくない。本当はみんなほしい」このソロパートが飛び込んでくる。

 すごく目立つ訳でもないし、注目を引くソロがある訳でもなく、強い印象が出るわけじゃないけど、全体通して合ってると思える曲。

 ただ、もっと亜織さんの声を活かせるような曲が出てきたら面白いと思う、長いソロパートや、サビをソロで歌うとか、落ちサビを歌う様な事があったら面白いなと。

 

 AiVER.のヴォーカル勢の中で、新しい表現になるのかな。と思ってます。

(この記事を仕上げてる時に新曲が発表されて・・・タイミング悪すぎました)

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彼女の役割の話。


 亜織さんは「進行的な部分」「プラスα」を担うことが多い。アオリ、ラップ、曲紹介、MCの導入部分など。演目そのものとは別の部分で、進行的な部分と、客席含めた会場のコントロールを任されてると思ってて。

 

 自分は少し期間が空いてAiVER.を見に行く時、亜織さんの煽り、MC導入、曲紹介に注目することが多い。

 

 客に何を求めているのか?

フロアをどうコントロールしたいのか?

 

 彼女のそれでわかることが多いから。

 

 少し大げさな表現だけど、AiVER.のライブって、彼女が「狂言回し」を担ってて全体的な曲やダンス以外の所で、会場の雰囲気作りのコントロールを求められている。

そう思ってます。
 



 ●MCについて

 自分は重要なコンテンツだと思っています。


 楽曲とは違うグループやメンバーの雰囲気を伝える部分。
「伝えるべき」事、「出来れば伝えたい」事、それをどう伝えるか?


「商品」の一部として、「エンタメ」として、どういう雰囲気でどう伝えていくのか?
その導入を任されるってことは、雰囲気作りなどの「方向性」を任されてるのとほぼ同じ。

 

 明るく?しっとりと?堅い感じ?客のテンションを踏まえての切り出し方。

 今後ワンマンという「動員」という数値目標が出てくるだろうと思う中で、MCの重要性が増していく中、コントロールが見もの!と思ってます。


 

 ●曲紹介について

 わかりやすいのが「頂センセーション」。

 長いイントロ部分。それまでは簡単な曲紹介で終わったり、客に対して「声出せ」、「踊れ」という一般的な煽りで止まることが多かった。

 でも、9・10月あたりに内容が変わって。

 

「一歩が踏み出せない時に、この曲を思い出してくれ。AiVERはあなたの味方だ」
 

 言い方、ニュアンスは時々に応じて違うけど、この内容になって。

 少し歌詞の内容を踏まえ、共に進んでいく雰囲気を出している。その内容は退院直後の自分の心に入っていって、曲の印象変化に大きな影響を受けました。

 

 曲の内容、AIVERとの親近感。彼女自身の思い。そういうのが伝わってきて。
言い方も女性的な言い方をする時。男性的な強い口調で言う時なども切り替えていて。
演目に華を添えていると感じます。

 (ある適度の尺がないとこういうセリフを言うことは難しいと思うけど、今後もこういうのが増えてくるといいなと感じてます)

 

 

 多分、メンバーで演出を決めている部分が多い中で、ステージだけでなく、フロアコントロールはすごく大きくて大切で。

 「狂言回し」を担う以上、ステージ上での演習家のようなもので。特に大きな会場での雰囲気作りでうまく回せるか。が今後のポイントかなと感じています。

 

 注目しています。

 

 

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似て非なる話。
 

 楽曲「Believer」の話。

この曲は2パターンある珍しい曲。「メンバー紹介バージョン」と「グループ紹介バージョン」

 途中で歌詞が変わる。オケの長さも内容も違う珍しい曲。
こういう発想は大好物だし、メンバー紹介の楽曲はこれまた好物。

 でも、演者からすると大変。
歌い方、フォーメ、客との関係、PAの状況、ステージの形や大きさ。
考え事をしながら歌って踊ってる中で、どちらのバージョンかわからなくなる事も多い?って思った。

 ちょうど亜織さんの歌パートがバージョンの分岐点。
そのまま「積木さん紹介」か「グループ紹介」どちらかのルートに入る。
 彼女がバージョンを間違えると、この曲自体が失敗となる。責任重大。

 また、「グループ紹介バージョン」時にはラップのセリフ量が半端なく。見せ場なので音量も必要。息継ぎの場所もない長台詞。いつも息をギリギリまで使う。ずいぶんとタフな歌い方が要求されてると思って。活舌、ブレス、声量、発声。見せ方。すべてが問われる。

 グループの紹介を2人で行うという役割。自分のグループ紹介でヘタ打つわけにいかない。

 この曲はセトリの中でも重要なポジションに置かれる曲。
この曲の置き位置でセトリの意図がわかることも多い。

 この曲の失敗はその日のライブそのものの成可否に直結する。って自分は思ってて。彼女にとって大きなタスクを担ってると同時に「見せ場な曲」だと思ってます。


 それ以降の部分もかなり重要だと思っていて。
「メンバー紹介」「グループ紹介」が終わった後、大ラスに向けての盛り上がりで、いろんな煽りを挟んでくる。「踊れ」「いくぞ」「もっと」「声出せ」「クラップ」多種多様。


 これは、言葉の内容よりも、煽りそのものが楽曲オケの一部のように雰囲気作りを担う部分。
こう言う雰囲気を作るの上手いと思ってて。「彼女の雰囲気」になってると思っていて。


 あくまで自分の考えだけど、煽りって、身内の空間であれば、多少「乱暴」で「強気」な言葉、時には「ぎりぎり許される不謹慎な言葉」の方が客に刺さる場合が多いと思っている。

 彼女のこの部分は、一つの形になってると思ってて。彼女の雰囲気とか声含めて、彼女だからこそハマってる部分だと持ってます。

 特に。
「よくできました。この6人がAiVER.だ!」この言い方、雰囲気作りとか、最初に聞いたときから上手いと思って。
 このワードがこの曲のラストに向けてアクセルかけるキーワードみたいになっていて。
すごく印象に残ります。
(VTR作成もこのワードを使わせてもらってます)

ここって彼女以外だと成立しないんじゃないかと思ってます。

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ダンスについて

 多分、彼女って歌ほどにダンスが得意ではないのかな?ってのが最初の印象でした。
でも、それを努力などで補ってると思ってて。

 AiVER.ってダンサータイプに小兵が多い。
だから、大きなステージ。遠い場所からの見え方ってのが一つポイントになってると思います。

 そのなかで、長身の亜織さんの大きいと思ってて。
 遠くからでも目立つ存在とか長い四肢は「動いてナンボ」のグループの中で大切だと思ってます。

 ただ、最近残念なのは、今の衣装になって、彼女のイメージにはピッタリの良い衣装だと思う反面、動きにくさを感じること。

 手足の動かし、腰の落とし、足の開き。制限が出てしまう衣装。
そういう部分で動きにくそうになってて、以前ほどに動きが大きくなってない。と思うこと多々。

 結果、彼女の長所・・・他の演者が望んでも手に入らないものを持っているにも関わらずそれを活かす事ができていない。もったいないと感じてます。

 

次の衣装になる時には、そういうのが解消されたら良いなと思ってます。




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 彼女の左手の甲を見ると、いつもいろんなメモが書かれていて。
それはセトリだったりそれ以外の注意点だったり。

 そのまま彼女がライブで担っているタスクそのものなんだろうなと思っていつも見ています。

 狂言回しについては上記したけど、ライブそのものを更に盛り上げるかどうか、更に色濃くできるか。

 ある程度完成された演者の集まりであるAiVERの中で。亜織さんの様に、演目そのもの全体をサポートする事って、実は客の満足度に直結する部分だと思ってます。

そういう部分含め、キープレイヤーの一人だと感じています。





 今後、どうなるんだろう
 AiVERメンバーの中で最も予想が出来ないのが彼女で。

 歌そのものの中で「彼女の見せ場」が出てきたらさらに面白くなるのかな。

と思っていて。

 

 当たり前の事だけど、彼女って「消されにくい声」「恵まれた長身」という歌とダンスに影響する大きな武器をすでに持っていて。ボーカルとしての見せ場が明確に出来る事になったら、演者としてもグループとしても幅が広がると思っていて。

 

 歌・ダンスがレベルアップしていくと、さらにその武器が生きてくるのかなと思っていて。

期待値は実は大きいです。


 これからの1年で、そういう変化が出てきてほしい。そう思います。