いつの間にか前回の更新から約2か月も経っていましたが、この間いろいろありました。現在はモンテレイ工科大学で働く準備を着々と進めています。

まず、博士論文を正式に提出し、ガウンのレンタルで129ドルも取られイライラしつつも(笑)、5月16日に卒業式に出てきました。アメリカでの卒業式は初めての経験でしたが、壇上にいたのは15秒ぐらいで、あとは他の修士・博士の修了生を待つだけだったので、特に面白くもなんともないイベントでした。待機中にHooderとして来てくれた指導教授と研究の話をしてる時間が一番楽しかったです。

ついで、6月28日にダラスのメキシコ領事館での面接があり、無事労働ビサが下りました。ビザを取るのに日本帰らなきゃいけないかなと思っていたのですが、テキサスで全部手続きを済ませられることがわかってよかったです。とはいえ面接は4時間にもおよび、途中提出した写真が「これじゃダメ」とのことで近くのCVSまで炎天下の中歩いてパスポート用の写真を撮りに行ったりと、なかなか大変でした。面接自体は待ち時間が長く、面接官からは「何しにメキシコ行くの?」とか「趣味は何?」といった基本的な質問をされたぐらいで、わりとさくっと終わりました。面接後は(これから散々食べることになるだろうに)領事館の隣にあるメキシコ料理レストランで昼食を食べて帰りました。非常にうまかったです。



これであとは現地に引っ越しするだけになりました。今のところ7月20日を予定しており、モンテレイについたら2週間はホテルに滞在し、その間に家を探す手はずになっております。渡航費・ホテル滞在費は全部大学が負担してくれるので、すごくありがたいです。

秋学期に教える授業ももう判明しており、かなり時間無くなりそうだなと思っているので、今から授業準備をしつつ、自身の研究を爆裂に進めております。実は今年に入ってから今までになくジャーナルに論文を投稿していて、

- 1月27日に博論の第一章をジャーナルに投稿→6月19日にリジェクトの連絡。
- 2月22日に共著のペーパーAを投稿→5月3日にリジェクトの連絡。
- 5月16日に博論の第三章を投稿→6月30日にR&Rの連絡。
- 5月23日に共著のペーパーAを別のジャーナルに投稿、現在結果待ち。
- 6月3日に共著のペーパーBを投稿→6月7日にデスク・リジェクトの連絡。ちなみにデスク・リジェクトはこれが初の経験。
- 7月6日に共著のペーパーBを別のジャーナルに投稿、現在結果待ち。

といった感じです。先週もらったR&Rは嬉しかったですね。国際関係論の人なら皆読むようなジャーナルですし、かつ単著だったので。とはいえ、二人の査読者のうち一人は非常に好意的だったのですが、もう一人の査読者の要求に応えるのは容易ではなさそうなので、緊張感を持って修正に臨んでいるところです。あと、単純に投稿数が増えたこと自体に研究能力が上がったなと実感しています。ペーパーBも今月中には修正を終えて別のジャーナルに投稿できそうではあります。今手元にある原稿を論文化している一方で、新しいプロジェクトもちょこちょこ進めており、そのうち一つは研究助成ももらえました(僕はPIではなく共同研究者ですが)。この先数年戦える持ち球は確保できたかなという感触はあります。

とはいえ研究&研究の生活ができるのも今のうちで、モンテレイに旅立ったら別の戦いが始まりそうです。というわけで、乞うご期待。