4月24日に博士論文の口頭試問があり、無事に合格しました。博論の最終提出はこれから(5月12日)で、かつ夏もTAとして働くので正式な学位の授与は夏になるのですが、博士号取得の要件はほぼ満たしたということで、博士に「なった」という表現をしています。

博論の口頭試問がどんな感じだったかですが、僕の場合はまず博論の原稿を口頭試問の約1か月前に送りました(メールを見たら3月30日に送ってました)。僕の博論は全部で約130ページとそんなに長くもなく、また各章は出来上がり次第教授陣に送っていたので、1か月あれば十分に読む時間あるという想定でした。

口頭試問はZoomで行われました。本当はin-personでやって最後に写真でも撮りたかったところですが、committee memberの先生の一人が日本だったのでしょうがないですね。24日の午後6時半から午後9時まであったのですが、その日はTAの授業が二個も重なっており(午前9時半-11時、午後2時-5時)、口頭試問のころには結構ヘロヘロになってました。終わったら泥のように眠りました(笑)

口頭試問のフォーマットは最初20分博論の概要についてのプレゼンをし、その後は5人いるcommittee member一人ひとりとQ&Aというものでした。何人かの先生はあらかじめメールでコメントを送ってきたりしてくれたので回答も容易だったのですが、当然全く想定もしていない質問やコメントも飛んできて、それらにはかなり苦しめられました。ただ、全体としては博論そのものや将来的な研究プロジェクトについて楽しくお話できてよかったなという感想です。

博士になった感想ですが、少しの安堵感と少しの感慨があるぐらいで、それ以外は特に何もという感じですかね(笑) なぜかというと、僕の目標は自分の興味のある研究をして一生食っていくことであって、博士号取得を人生の目標に据えたことがないからです。普段の研究活動・成果の方がよほど大事で、博士号はそのオマケでついてくるぐらいの認識です。なので、博士号そのものはただの通過点、ただのチケットいう感じです。ただ、ここに到達するまでにたくさんの人の力を借りたので、今回のことを彼らに報告したらすごく喜んでくれたことは僕にとって大きかったです。ハンターハンターのジンの「大切なものは ほしいものより先にきた」の心境です。

良識のある友人たち・先生方からは「ここまで頑張ってきたんだし、少しは休んでね」みたいなことを言われたのですが、就活も決着ついてないですし、研究者としての僕の野心はまだまだ満たされてないので(笑)、安定したポジションを得て爆裂に研究するべく、「博士課程生としての終活」に勤しもうと思ってます。

ちなみに、博士号を取った後もこのブログは地味ながら続けようと思ってます。研究者人生の第2章も面白くなりそうなので。
ではでは、また近いうちにお会いしましょう。