いつのまにか春学期始まってました。相変わらずアメリカの大学の冬休みは短いです。

今学期取る授業はGame Theory、Foreign Policy Analysis、Individual Researchの三つです。Game Theoryは非協力ゲームの基本的なことをやるので、特に問題なさそうです(指導教員に「コースワーク楽にするために取ったら?」と言われたのでそうしました)。Foreign Policy Analysisは、国家を分析単位とする従来の国際関係理論に対し、国家の中(e.g. 国内政治、指導者個人)に目を向ける領域です。詳しいとは言い難いですが、国際関係論における政治心理学的アプローチにはわりと興味出てきて文献も読んでいるので、結構楽しみです。最後のIndividual Researchはちょっと特殊で、特定の教員のもと、自分が決めたテーマについて自由に文献を読んだり、研究を進めたりできる授業になっています。政治学における指導者や市民のパーソナリティが政治行動や対外政策にどういう影響を与えるかについての文献を一通り読んでいくのが目的です。ビッグ・ファイブの性格特性が政治的態度や政治行動に与える影響を分析した研究は数多いですが、代表的なものにはMondak(2010)があります。また、国際関係論でも、指導者のパーソナリティによって選択される対外政策がどう変わるのかを指導者の発言から分析する研究があります(e.g. Herrmann 1980)。ちなみにリーディング・リストは(先生にも相談しましたが)自分で作りました。結構自由度高めの授業です。

今学期は一週間に読まなきゃいけない量もそんなに多くは無いですし、TAの仕事も忙しくはなさそうです(自分でリストを作ったIndividual Researchが一番読む量多そうです。なにしてんだ)。報告も、学内のワークショップで一回やりそうですが、学会報告は学期中はありません。もしかしたら今までで一番ゆとりのある学期になるかもしれません、

その分研究活動を頑張ろうと思ってます。投稿間近のペーパーが一つあるので、まずはそれを書き上げることが最優先です。あと今学期の目標は「なるべくたくさん応募する」なので、研究助成や奨学金に申請するチャンスがあればできる限り申し込みたいと思っています。学会はすでに二つ申し込んでいるものがあるのでこれ以上は出さないかもですが、次のISAとPeace Scienceの締め切りが5、6月あたりだと思うので、ちゃんと研究してネタを作っておきたいと思います。

それでは、今学期も体壊さない程度に頑張っていきます。

References
Hermann, M. G. (1980). Explaining foreign policy behavior using the personal characteristics of political leaders. International Studies Quarterly, 24(1), 7-46
Mondak, J. J. (2010). Personality and the foundations of political behavior. Cambridge University Press.