5月の初旬で春学期が終わり、夏休みが始まりました。ただ休んでいるという感覚はなく、コースワーク以外の部分は特に変わりなく過ごしています。

春学期の3つの授業はすべてAがもらえました。これでPh.D課程の一年目は全てAの成績で乗り切れたことになります。アメリカのPh.Dのコースワークになると別に成績にそこまでこだわらなくてもいいのは確かですが、それでももらえる奨学金やアワードが増えたり(来年度の奨学金が1,000ドル増えました)、教授が推薦状に書ける材料が増えたり、Comprehensive Examの予習になったりと、コースワークに心血注ぐのは生き残る上で悪くない戦略だと思います。

仕事面では、夏学期のTeaching Assistantのポジションを無事にもらえて、6月から7月の頭まで働く予定になっています。うちの学部は博士生の給料(stipend)を9カ月しか保証されておらず、夏のTAポジションがもらえなければ3カ月無給になるので生活がかなり厳しくなっていたはずなので、オファーしてもらえて幸いでした。

ただ今回のTAで大変だったのは、担当している授業の先生がスケジュールの都合で2回分の講義をできず、そのうち1回分が自分が代わりにやらなければならなかったことです。American and Texas Governmentという授業なのですが、テキサスどころかアメリカのこともよくわからない自分が1時間も授業しなければいけないというのは相当なプレッシャーでした。指導教員の先生に授業の構成やスライドについてアドバイスをもらえてなんとかなったのですが、3時間の授業を15回分もできる教授陣はとんでもないなと思いました(笑)。アメリカ政治の授業ができればアメリカのJob Marketで有利になると思いますが、やっぱり国際関係論やリサーチ・デザインの授業やる方が自分にとっては楽です。ただ、Ph.Dを取った後にアメリカに残れたとして所属先とか仕事の内容とか選べる立場に無いと思うので、どういう状況になってもそれなりの仕事ができるように先数年で経験を積んでいきたいなと思ってます。

で、このTAが始まるのが6月に入ってからだったので、5月の中旬から末にかけて日本に一時帰国していました。研究発表も何回かし、研究の相談もでき、また家族や友人とも会えました。帰国中にもらったアドバイスを生かす形で研究が進められているので、実りある帰国だったなと思います。

これから秋学期が始まるまでの2カ月でやりたいことは、

1. もちろん研究。reviewable paperを一本書き上げるのが目標
2. 秋学期に受講する授業の予習
3. サーベイ実験の勉強をする目的で社会心理学の文献を読む
4. Rの勉強。テキスト分析かネットワーク分析をやりたい
5. Comprehensive Examの予習。受けるのは多分1年半後だけど、早めに準備するに越したことはない

といった感じです。やること結構ありますが、望むところです。

最近研究のことをあんまり話せていないのが気がかりなので、近いうちに面白い文献とか紹介できたらなと思っています。ではでは。