遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。早いもので春学期が1月14日から始まります。冬休み、本当にあっと言う間でした。この一カ月はクリスマスも新年も特に関係なくひたすら研究してました。元旦に友達の家でフットボール見ながらピザ食べたぐらいです。ただ、おかげで春学期の準備は万端です笑 学期が始まるのが楽しみです。

今期取るのはMultiple Regression (Prof. Regina Branton)、International Conflict (Prof. Paul Hensel)、Mass Political Behavior(Prof. Phil Paolino)の3つですね。Multiple Regressionは単回帰から始まって最終的にロジットやプロビットまでをカバーする感じで、ほぼ知っていることなので難しいことはなさそうです。International Conflictは自分が非常に楽しみにしていた授業です。前も紹介しましたが、Paul HenselはICOWデータセットのCo-Principla Investigator(共同代表研究者?)で有名な先生です。ICOWの話が中心にはなると思いますが、いろいろと学びたいなと思ってます。最後のMass Political Behaviorは結構悩みました。もし比較政治を副領域にするのならProseminar in Comparative Governmentを取るべきなのですが、Mass Political Behaviorは世論や政治心理学をカバーするとのことで自分の研究関心と合致しており、またPro-seminarと違って将来開講されない可能性があるので、こっちを優先しました。まぁこの選択が吉と出るか凶と出るかわかりませんが、自分の選択が正しいものになるように最大限努力したいと思います。

ここのところ自分の研究についてあんまり話してなかったと思うので少し話すと、最近one-sided violenceに関心持ち始めました。one-sided violence(以下、OSV)は市民に対する暴力の中でも意図的(intentional)で直接的(direct)なものを指します(Eck and Hultman 2007)。ここ20年くらいの研究でOSVを含む市民に対する暴力は、一昔前に考えられていたようなランダムないし無思慮なものではなく、政府や反政府勢力によって戦略的に行われるということがわかってきています(例えば、Valentino et al. 2004)。ですが、OSVの原因については研究が蓄積してきているものの、その帰結についてはあまりよくわかってません(Valentino 2014。例外にWood and Kathman 2014)。OSVによって加害者は意図した通りの目的を達成できているのか、あるいはOSVが国際関係にどのような影響を与えるのか、そのあたりを検証したいなと思ってます。自分の主たる関心である評判の研究とどう絡むのか若干謎ですが、なんかつながる研究が出来ればいいなと思ってます笑

その他、共同研究やTA/RAがあるのでなかなか大変そうですが、今年の目標は一言でまとめると「ゴリゴリ研究する」なので、成果が出せるように頑張ります。
ではでは、今年もよろしくお願いいたします。

Eck, K., & Hultman, L. (2007). One-sided violence against civilians in war: Insights from new fatality data. Journal of Peace Research, 44(2), 233-246.
Valentino, B., Huth, P., & Balch-Lindsay, D. (2004). “Draining the sea”: mass killing and guerrilla warfare. International Organization, 58(2), 375-407.
Valentino, B. A. (2014). Why we kill: The political science of political violence against civilians. Annual Review of Political Science, 17, 89-103.
Wood, R. M., & Kathman, J. D. (2014). Too much of a bad thing? Civilian victimization and bargaining in civil war. British Journal of Political Science, 44(3), 685-706.