梅雨入り宣言ようやくでましたね、朝の土砂降りからの雨上がり、陽射しはすっかり初夏の爽やかさです、6月もあと10日を切って、今年も半分近くまで来ました、頑張りましたね、夏至の月の美しい夜です、お元気ですか

本山にある、からだほぐしどころ「みずたま」さんの本棚からお借りしてきました

2023年6月30日発行の本なので、このブログで綴る中では比較的新しい本、立ち読みした雑誌で紹介されていて読みたいなと思っていました、すごく感覚的なのですが、この雑誌が紹介しているのならとか信頼があるので、書評の部分はふわっとしか読んでいません、ｗ、本の佇まいというか雰囲気とか題がそそるというか、人に興味があるとか、うまくいえませんが、本でも映画でも、ドラマでも予告とか極力前情報はいらない、、、できるだけ「空（くう）」→からっぽの状態で感じたいと思ってしまいます、もし同じだーという方がいらっしゃって、読むかもしれない場合は、ネタバレしてしまうかもしれないので、この先は閲覧ご注意くださいませ

父と二人暮らし、コロナ禍（コロナ禍あるあるが沢山でてきます）にドーナツ屋さんでアルバイトをしながら、時間があれば好きな漫画を描くメガネとオーバーオールがトレードマークのツユクサナツコさんの日々、父の日の夜に一度読んで、翌日から、また何度かリピート

漫画in漫画、ナツコさんが描く漫画の中に春子・冬子・パロ・ツユクサ・吾輩・アメンボ・ドーナツ・胡桃が主人公の漫画も同時進行で読める、日常で起きた何気ないこと（この方ナツコさんはいつもしっかり人の話しに耳を傾けている、そしてもし自分だったらとか考えていて、人を見る目は時にするどいけれど、誰に対しても淡々としているようでいて、あたたかい。）を漫画の中で表現して、その漫画の主人公や自分にツッコミや問いを入れたりする場面が可笑しかった、特に「吾輩は」という漫画はめちゃくちゃツボすぎました、大声だして笑ってしまった、面白いうえ、哲学的でシーンと時間がとまってしまうような余韻が残りました、はあ、・・・・・・

ナツコさんが、不老不死のワクチンがあったら打ちたいかな～と妄想し、お父さんに同じことを尋ねた時のお父さんの応えがもうなんともいえず、素直すぎて平和、この場面がたまらなかったです

ネット漫画の連載の依頼を受けて、嬉しすぎテンションの上がりすぎた心を落ち着かせるためにナツコさんが、立ち寄ったのは、お母さんのお墓だったりとか、わかるなあって思いました（因みに我が母は健在です。）、お墓参りって、ちゃんとちゃんと繋がって生きていることを感じられて、すごくココロが落ち着いて、ほっとします

店主は執着が強いタイプなので、なんでも「在る。」ことが大切だと思ってしまうけど、もし無くなってしまってもちゃんと心に「居る。」ことが強烈な力をくれる、世の中は、無常だらけで時に酷でもあるけれど、自分の好きを大切にできるだけ精一杯生きるしかないのだと思わせてくれる本でした、読後調べてみたら今年4月に手塚治虫文化賞短編賞を受賞された作品だそうです

遠方からのお客様からの差し入れ、フォルムが可愛くて思わずパチリ、すきなことをして、食べて、寝て、6月後半もどうぞお元気で

Book / 「ツユクサナツコの一生」 益田ミリ

Book / 「ツユクサナツコの一生」　益田ミリ