助産師の産前産後ケアつなぐ
助産師Keikoです。

最近の傾向なのか、
産前産後に里帰りをするか、
自宅で過ごすか、悩む人がいます。

親も仕事している、
親と過ごすことが多少ストレスだと感じる、
夫の事が心配、
家事が苦にならないなど
理由は様々かなと思います。

まずいずれにせよ
産後1カ月から2カ月は
赤ちゃんとママ自身のこと以外はしないで、
安静にすることが大切です!

安静とは、
座ってゆっくりすることではなく、
できれば仰向けになって
過ごすことです。

安静にしているときにできることは
眠ること、
音楽を聴くこと、
人と話すこと、
横目でかわいいわが子を眺めること、
くらいですね。

つまんなーい…⁈
まあ、そうかもしれませんねー。

でも、骨盤は何が起こってるか⁈ 
という視点で考えると、分かるんです。

骨盤は右と左と別々に動いていて、
その繋がっている関節が
産後すぐは緩んでいます。
そこを左右平等に安静にしてもらいたいんです。

そうすると、
横向きで寝ても、
骨盤は左右違う形になってしまうし、
仰向けしかないんですよねー。

座るのも、
仰向けよりは骨盤にストレスで、
ソファーにだらーっと座るのは
特にダメージになります。

ごはんやトイレは
さすがに起きると思いますが、
(出産当日は、それすら仰向けで過ごした方がいいという考えもあります。私は室内のトイレだけは起きて行きました。ごはんは最短時間で食べて、横になる感じでした)
その時は、骨盤を立てて座るように気をつけます。

なので、起き上がりだして
骨盤に重力がかかった時点から
骨盤はカチッとロックされてしまいます。

仰向けに寝たら、
また骨盤が動きだし、回復していきます。

そんな過ごし方を
最低産後1カ月は続けてもらえるといいです。

その後も子宮や骨盤の回復は徐々に進むので、
ぼちぼち動いていく、
疲れたら休むを
心がけて過ごします。

産後2、3ヶ月まではそんなイメージです。

あと、
スマホを見てると
眼を使ってしまうんですが、
昔から骨盤や子宮に良くないとされています。
今の時代、ムリって言う人もいると思いますが。



その安静にゆっくりできる環境を
保ちやすいのはどこか?


という視点で
選んでいただけるといいかと思います。


自宅に実母や義母が
通ったり、泊まったりするパターンは、
お世話するお母さんにとっては
あれはどこだー?これはー?
みたいなことで呼ばれたり、
自分が片付けてきたものを
他の人が片付けると
違うパターンになってしまい、
気になってしまったり。


実家など
お世話してくれる人のもとへ行って
過ごすパターンは、
ご飯や洗濯をやってもらえるなら、
お世話する人はしやすいです。
自宅ではないので、
部屋の片付けなど細かいことは
あまり気にならないかもしれません。

自分の荷物が最小限なので、
気分転換できるものが少なかったりします。


どちらとも
今一緒に暮らしていない人が
お世話する場合は、
その人と顔を合わせるだけでも
いつもと違う日々が続くので
いくらかのストレスにはなることもあります。



でも、みんなに
助けてもらわなければ、
かわいいわが子のお世話もままなりません。


ママがまず赤ちゃんのように
いたれり尽せり、
お世話されるとよいと言われています。

頼れる人がいれば、
思いっきり頼りにして下さいね!

昔からみんなそうやって
子育てをしてきたので、
甘えではありません。

産後動こうと思えば、
家事でもできると思いますが、

動けるけど、動かない
ということが大切。

それが赤ちゃんを守れるママの体を
作ります。

頼れる人がほとんどいないという場合は、
食事は弁当配達してもらったり、
洗濯は乾燥まで洗濯機でやったり、
掃除は汚れても気にしない…くらいで、
手を抜きまくろう!