こんにちは!

 

 

助産師のあおちゃんです照れ

 

 

今日は妊娠をテーマにしたブログ予定でしたが、

 

誰でも共通に、不安に思うことが多いであろうコロナワクチンや

 

反ワクチンに対しての見解をお伝えしようと思います。

 

 

 

  結論からいうと

 

 

妊婦さんもコロナワクチンを打った方が良いです。

 

重症化を防ぐ目的とともに、

 

母体を通じて赤ちゃんにも抗体を届けることができますOK

 

日本産婦人科学会「妊娠中の皆様へ」令和4年2月の通達

 

 

  ワクチンを打つか打たないか

 

 

たびたび、ネット上では、反ワクチンの方がこぞって反論していたり

 

「妊婦さんにそんな危険なものを打たせるなんて」

 

「赤ちゃんや子どもによくそんな危険な行為ができるな」

 

「みんながやってるからってワクチンのことよく調べもせずに」

 

「医者の言うことを信じたばっかりに」

 

と、不安をあおるようなコメントをみかけます。

 

中には、本気で、心配をして上記のうように言っている方もいるかもしれません。

 

 

まずは、科学とは、医療とは何かについてお伝えさせて下さい

 

 

  科学や医療を信じるということ

 

医療職でない、一般的な人からみると

 

反ワクチンと、ワクチン推奨派の言い分は五分五分に見えるかもしれません。

 

お互いに、「そっちは危ないぞ~~~」と言い合ってるような泣き笑い

 

 

でも実際は違います。

 

「反証可能性」と言って、科学とは、

 

自らの誤りをチェックする機能をもってして、はじめて科学となります。

 

試行錯誤を繰り返して、科学的に証明していくのです。

 

そうやって、現在までいろんな分野で試行錯誤が繰り返されてきて、

 

結果、現在では、

 

平均寿命が1955年65歳→2019年84歳と20年近く伸び、

 

乳児の死亡率もこの100年で16.64%→0.19%とグッと減りました。

 

(↓厚労省 乳幼児死亡率など)

 

 

この平均寿命の増加や、乳児の死亡率の変化は、

 

科学的に証明されたことを積み重ね、

 

公衆衛生や医療技術が進歩したことを表しています。

 

現在の科学や医療を信じれないということは、

 

先人たちの積み重ねも無かったこととし、今ある安全性も否定することになります。

 

(100年前の社会だと、1-2割の乳児は亡くなるのですね…現在だと不妊症の割合が1-2割ですし、不妊症の方くらいの数が死んでいると思うと、ものすごく多く感じます。)

 

自分や子どもを守りたいがゆえに、ワクチンを否定している人は、今ある安全性も否定することとなり、その点で矛盾します。

 

 

  科学とエセ科学の違い

 

 

科学と異なり、エセ科学・宗教・神話・伝統などは「反証可能性」を認めず、

 

そのため

  • 自らが誤る可能性を認めない
  • 自らが誤っているか否かを確認するテストを考案できない
  • 検証不可能な説明(アドホックな仮説)で言い逃れようとする

という特徴があります。Wikipedia「反証可能性」より

 

どういうことかと言うと、

 

「神が~と言うから」「陰謀で~だから」「自然が一番良いので」

 

など、絶対的な前提があり、結論づけられてしまう。

 

批判的テストをうけることができず、

 

そのコミュニティで閉じられた世界となっていることが特徴です。

 

 

科学は、100%の真実、ではなく、暫定的に、

 

今現在ある最善を示しています

 

そこに反証はつきものなので、反ワクチンなどの批判的な意見がでることはOKです。

 

そこで、科学的に、ワクチンの影響の不利益についての、論文や科学的証明が出されれば、今ある真実は覆るでしょう。

 

しかし、現実にはそんな証明はされていません。

(むしろワクチンのメリットが示されている)

 

 

証明はされてないのに、なぜ、あんなに反ワクチンが一部で盛り上がるかと言うと、

 

逆張りすることでお金を稼ぐためです。

 

お金を稼ぐことは悪いことではないですが、

 

あなたへの健康への寄与は一切考えいない

 

という特徴があります。(気持ち的には、同調してくれるので救われる部分はあるかもしれませんが・・・)

 

不安を煽り、安心のためにと情報を売り(講座や本)、健康になるための食品や器具などを売ります。

 

もちろん、ワクチン嫌だなと思っている方、みんながお金を使うわけではありません。

 

じゃあ、なにも不利益はないじゃないかと思うと、そうではなく、

 

たとえば家族やお子さんが病気にかかった場合、病状が重たくなるかもしれないし

 

適切な治療を受けられない可能性があります。

 

国からの適切な補助も貰えないかもしれません。

 

そういった場合も、例えば障害が残ったり死亡してしまったとしても

 

現在医療や国などの責任にせず、誰も責めず、100年前の社会のように

 

「自然の運命として仕方ないこと」と思える方は、

 

エセ科学も良いかもしれませんぐすん

 

 

  反ワクチンの方々も同じようなことを言ってますが・・・

 

はい。

 

その界隈でも

 

「医者は責任をとらない」

 

「医者(や国)は金儲けのためにやっている」

 

という声は聞かれます。

 

そんな時は、科学的に示されているのはどちらか考えましょう。

 

 

素人ではもちろんすべては分からないですよね。

 

思い出して欲しいのは、

 

医療の多くはこれまで科学的なスタンスできて、

 

安全性が現在のように発展したということです。

 

ですので、厚生労働省のページ

 

妊産褥婦であれば日本産婦人科学会日本小児科学会が発信しているものをみることが

 

「今現在の、最も安全な方法」と言えるでしょう。

 

逆に、乳幼児死亡率がグングン上昇してきた、なんてことになりましたら

 

その時は医療の質を疑っても良いのかもしれません。

 

そうでない限り、逆張りしている反医療や反ワクチンなどのお話は

 

安全性への追及でないばかりか、不安を煽ることに全力をかけており、

 

一度取り入れてしまったら、科学と違い、そこから抜け出すことは困難となります。

 

 

 

反医療の方は「医療は、今分かっている最善なだけで、こっちの方法のほうが良いに決まってる」

 

とおっしゃる場合もあります。

 

例えば褥瘡のケアとして長年、ドライ(乾燥)ケアできていたものから、近年でウェット(湿潤)ケアに標準治療が変更になった経緯など、

 

それまでの常識が医療の中でも変わることはあります。

 

これは、反医療の方が、常識を変えたのではなく

 

科学的に反証を繰り返すうちに常識が変わったのです。

 

「この方法がいい」ということは誰にだって言うことは可能です。

 

それが、科学的に認められた方法でない、という部分がポイントです。

 

 

  まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

科学とは、反証できる性質をもっているがゆえに、色んな試行錯誤があり、

 

その中で、「〇〇と言われているけど危険かも」と考えるのはごく自然なことです。

 

しかし、現在まで、科学的にデータとして信頼されたものから、研究や発展し

 

私たちの情報として届けられているということをもう一度思い出していただきたいです。

 

私たちが研究者でない限り、現在の最善を信じることが公衆衛生や医療安全につながっています。

 

コロナワクチンについては、妊婦さんも産後の方も接種して頂きたいと思いますOK

 

ただ、熱や痛みなどの副反応がおきることがありますので、

 

当日~翌日は人手を確保して、ゆったりと過ごせるほうが良いでしょう照れキラキラ

 

 

 

  雑記…

 

とはいえ、

 

ネットを調べると

 

「医師の99%が打たない~の真実」

 

などのような広告が出てきます。(そんなバカな・・・・と思う)

 

漫画や物語にも

 

・実は政府の方が歴史を隠蔽した悪者だったとか

 

・病院ではひそかに人体実験をしていたとか

 

・信頼していた仲間が実は敵だったとか

 

なんてどんでん返しが面白かったり、ワクワクさせられたりします。

 

「自分だけが知ってる真実」というのも魅惑的な響きです。

 

 

私はたまたま医療者で

 

医療現場でワクチンを打ったり打たれたりしているのを見ていますし、

 

ワクチンの効果があって、病気を防げているのを実感できるので、

 

上記で述べたように科学を信頼することができるのだと思います。(医療者にも5%くらいは反医療の方がいると体感してますが)

 

しかし、医療に縁がなかったり、不信感を抱いている人からすると

 

「どっちの意見が正しいか分からない・・・・」となってしまう気持ちも分かります。

 

私は、「ワクチンを打たないと決めた人」に対しては

 

強要することはまずしないです。

 

その信念があっても不思議ではないと思いますし、

 

誰かにだまされているわけじゃなく、

 

本当に100年前のように、多産多死で自然の摂理と考える人もいるかもしれませんし。

 

自分の中の「正しい」と、社会の「正しい」

 

そのギャップがある場合はつらいんじゃないだろうか

 

なんて思いながら。(そもそも”疑う”ことはしんどいですし)

 

私は少しでもつらい思いをしたり悩んだりする方を減らすために

 

活動を続けていきたいなと思うのでした赤ちゃん泣き

 

 

(おしまい)

 

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