こんにちは!
助産師のあおちゃんです
今日のテーマはお産についてです
会陰切開について
経腟分娩で出産される方が、
バースプランでもよく取り上げられる
「会陰切開」についてのお話です。
会陰に切開をいれるなんて、
なるべくなら避けたいと思いますよね・・・。
切るのも嫌だし大きな傷にもなってほしくない「会陰」(膣口とおしりの穴の間)
誰もがそう思いますよね。
なぜ「会陰切開」とは行われるのでしょうか?
会陰切開が必要な時
「会陰切開」というのは、
なにも、むやみやたらに行われるものではありません。
ではどんな時に行われるのでしょうか?
①傷が大きくなることが予想される時
・急速にお産が進んで会陰が伸びない時、
・赤ちゃんが推定より大きい
・陣痛が弱く吸引分娩が必要な時
②赤ちゃんがしんどくて早く産まれたほうが良い時
・胎児モニターでしんどいサインがある等
の主に2点で会陰切開が行われます。
※分娩によってたくさんの傷ができそうな時や
赤ちゃんを早く産んであげたい時に切開がされるのですね。
いずれも、必要時に行われています。
では逆に、会陰切開をせずにすむ時はどんな時でしょうか。
①赤ちゃんがしんどいサインを出していない(モニター上で)
②自然な陣痛&いきみで、徐々に赤ちゃんが降りてきているとき。
です。
実は、助産師という職業は、この会陰の傷を最小にしたいという思いを
かなり多くが思っていて(※お産に問題がない時)
「会陰保護」という技術を使っています
会陰保護って?
急速に分娩が進んだりすると、
会陰がさっき示した図(青字)のようにズタズタに裂けてしまって
産後の生活に支障をきたすということがあります。
(中には、会陰から肛門に達するまでの大きな傷になる人も・・・)
そうならないように会陰切開を行うのですが、
赤ちゃんとお母さんの状態が許す限り、
助産師はお母さんに「いきんでみて~」とか、
「いまはちょっと腹圧かけれる~?」とか
「いきまないで!!」とか
会陰の状態をみながら、助産師の手のひらで会陰を保護し、
最小の傷で済むように声かけを行っています。(お母さんは知らないことが多いかと思います)
「そんなの言われてもむりー-----!!」と
陣痛にまかせて急速に産まれることも中にはあるのですが、
傷ができずに産まれた時には
助産師としても、かなり達成感があり、嬉しくなったりしますし
お母さんめっちゃ上手にいきんでくれて、声を聴いてくれてありがとう!
となること間違いなし
もちろん、
この会陰の傷無しという状態は
条件が良くないと、いくら頑張っても傷になってしまうことはあります
(7~8割は会陰切開が行われる)
(私の体感では7~10人に1人くらいが傷無しでいける)
(経産婦さんが多いけど、初産婦さんでも可能なことはある)
会陰マッサージは必要?
時々外来で聞かれることがあるのが、
この質問です。
妊娠中から、会陰をオイルなどを使いマッサージし
お産の時にスムーズに会陰が伸展(伸びる)するように行うのですが、
私としては、必ずしも必要とは思っていないです。
「やってたから良かった」という人もいれば
「全然やったことなかったけどスムーズにいけた」という人
様々です。
ただ。やっていて、実際に傷が少なかった人としては、
「やっていて良かった」、と満足感は高いようには感じます
まとめ
いかがでしたでしょうか?
経腟分娩の際の会陰切開。
不必要に行われることは無いにしても、
実際にお産の時に、
「会陰切開は嫌だったけど、陣痛がそれよりもつらくて、1秒でも早く解放されたくて、会陰切開をやっぱりお願いした。」
なんて話は聞きます。
会陰切開をするときは、おおよそDrが局所麻酔を行いますが
陣痛が痛すぎて、麻酔無しで会陰切開をしても気づかなかったって方も
実はたくさんいます・・・・
出産したらそれでゴールではなく
その後すぐから新生児の保育がはじまります。
その時に痛みの程度が強いのか、ほとんどないのかは
その後の生活に直結します。
会陰切開や裂傷の傷は、1週間程度で軽減することが多いですが
条件が許すなら、助産師さんとDrの声に耳を傾けて
お産に取り組んでいただくのもひとつかと思います
頑張ってみたい!という方は、ぜひバースプラン(こちら)の際に
記載してみてくださいね♪
※余談ですが私は陣痛がつらくて、もうバッサリと切ってくれ~~~と
頼みましたが、Drは「伸びそうだよ~~」と言いながら
かなり小さい切開(無麻酔、痛み感じず)にしてもらい、
分娩後の診察で、それ以上は自然裂傷もなく軽傷でした。
産後スムーズに動けたので、かなりありがたかったです・・・・
赤ちゃんも先生もありがとう・・・
(おしまい)
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