自分が無事に職場復帰できるとするなら,

本療養のMVPは間違いなく妻だ.

 

 

 

妻はほぼ毎日お見舞いに来てくれた.

 

1歳半の娘を世話しながら,

よく自分をあれほど丁寧に

ケアしてくれたと思う.

 

 

 

 

入院中にしてくれたことは数々.

・ベッド周りのグッズ用意

・ベッド周りの掃除(コロコロ)

・寝たきりで洗髪(こんな感じ.https://www.youtube.com/watch?v=3IJ39bPqmt8

・マッサージ

・足浴

・話し相手

・金銭面管理

・入院や保険などの事務手続き

・職場や実家へのこまめな報告

 

 

 

ずっと寝たきりだからなのか,

寂しいからなのかわからないが,

 

病床だと人に触られることが

本当に温かく感じられて嬉しかった.

 

 

だからマッサージや足浴,洗髪などは

入院中の最大の癒やしだった.

 

 

医療者としても「手当て」って

かなり重要なスキルだと思った.

 

血圧測定は

手首で測るよりも

上腕で測るほうが

触ってもらえる気がしてよかった.

 

 

 

 

話しがそれたが,

退院時にも妻は八面六臂の活躍をした.

 

 

 

 

 

入院して1週半が過ぎたところで,

ようやくご飯が食べられるようになった自分は,

医師から

「食べられるようになったからら

そろそろ退院考えてもいい頃だね」

と言われた.

 

 

 

今思えば,

同じ医療者だから妙に勘ぐってしまっただけかもしれないが,

 

そう言われて自分は

「退院を急かされている」と思った.

 

 

病状としては

まだめまいは残り

ベッドから起き上がれていない状態だった.

 

 

でも医者から退院急かされている状態で

病院にい続けたくないし,第一飽きてきた.

家に帰れば家族が常にいるし,

慣れ親しんだ自分のスペースで生活できる.

それにあと数日したらもっと改善するかもしれない.

 

 

 

妻と相談しながらそう考えて

ちょうど入院して2週間がたつ日を

退院日と決めた.

 

 

この頃くらいから

自分は自分の病状がどれくらいか

冷静に把握できなくなっていた.

 

 

 

帰ってみれば

なんとか生活できるだろう,くらいに考えていた.

 

 

 

ところが妻が

続々と必要なものをリストアップし,

 

 

恐ろしい勢いで手配し始めたのだった.

 

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1.介護タクシー

まだ座れない状態だったので,

ストレッチャーに寝たまま乗れるタクシー.

ネットで調べることもできるし,

病院の地域連携室で相談して

紹介してもらえる.

 

 

 

2.ポータブルトイレ,しびん

アマゾンやメルカリで未使用中古品を購入.

数千円でゲット.

 

 

3.介護用ベッド

こんな感じのやつ.http://okasei.info/paramountbed-kyumaaura-2m.html

 

自宅は布団だったため

今後起きあがるのに

苦労するだろうということで用意.

 

病院のベッドのように

リモコンでリクライニングして

起き上がることができる.

手すりもつけて,

介護保険の効かない自分は

1ヶ月1万円ほどで自費レンタルした.

 

病院の地域連携室で

福祉用具の会社を紹介してもらった.

電話連絡後数日で設置された.

 

 

 

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これらの手配がなければ

退院しても生活続行できず再入院になるところだった.

 

 

 

退院時には遠方に住む母も

やってきてくれ

つつがなく2週間ぶりに

自宅に戻れたのだった.