監督には内緒。 | 映画『許されざる者』 齋藤の期間限定ブログ

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9月13日に全国公開する『許されざる者』での数々の思い出話です。

お越し頂き有難うございます。


撮影は秋山楼クライマックス、殺陣のシーン。

オフだった私達は見学に来ていました。


現場は張り詰めた空気でした。

役者が怪我をしないように殺陣の段取りを入念に確認する謙さんや鷲路ズ。(←巡査たち)


「自分の身は自分で守る」


この現場でよく聞く言葉でした。

もちろん、スタッフの皆さんの完璧なフォローがありましたが、役者自身が気をつけなくてはならないのは、何処の現場でも一緒です。


テストを繰り返す度に、謙さんが、役者達に

「大丈夫?」「大丈夫?」と声を掛けていらっしゃいました。


段取りを影で見ていると、プロデューサーがやってきて、

「ゆい、ゆんぼ。ちょっと来い」

と呼ばれ、例のお仕事だ!と思いついていきました。


到着したのは【飯屋】でした。

プロデューサーとご飯を食べに行った、という話ではなく、劇中の鹿肉屋さんです。

秋山楼から少し離れた場所にあります。





「こういうこと、普通、役者にはやらせないんだけど・・・」





ということで、坂本祐以と二人で夕食配膳をやりました。

女郎ではなく、飯屋の女将になれた気分でした。



その日の夕食はカツサンドでした。

これが只のカツサンドと思われては困ります。


浩市さんがオーダーされた、帯広にあるイタリアンのお店のカツサンドです。


現場はようやく夕食の休憩に入り、スタッフ・キャストが続々と飯屋に来店されました。

スタッフ・キャストの方が

「あれ?何?手伝ってるの?」と驚かれ

「有難うございます!」とニヤニヤしながら去っていく。


女郎ズ、なんでもやりますよ!!頑張ります!腕。




飯屋が満席になって、他の方は秋山楼で召し上がっていました。


宿場町の飯屋といい、酒場といい、本当に、本物でした。


一通り仕事を終え、私達もカツサンドを頂きました。


れが考えられないぐらい美味しかったんです!!!!!

結構大きなカツサンドだったのですが、美味しすぎて2つ食べちゃいました。





―今年8月26日―

札幌での『許されざる者』の試写終わりに監督とプロデューサー陣と食事会をしたときにカツサンドの話をしました。


「あの時のカツサンド、美味しかったですよね」と私

「おお、旨かったな」とプロデューサー。

「カツサンド?」監督が言いました。

「カツサンド食べた記憶ないなあ。」



・・・・・・ん~~~~~。


私が2つ食べた事は言いませんでした。


ご覧頂き有難うございました。

映画『許されざる者』は只今公開中です。

齋藤