6/17(火)1300

友の会の一般販売で購入。

三階ながら1列目、どまんなか。

今日の初見は夫と。






この公演のチケット販売はちょっと勝手が違いました。まずJCBやエポスなどのチケットサイトで、抽選でなく先行で販売。即日売切れでもなく、翌日以降も買うことができました。次にVPassの抽選、友の会の申し込み。貸切は二公演のみで、一つは阪急交通社。A席はだいぶあとまで残っていたようで、何回もメールで案内がきていました。売れないのかな?と思いきや、私的には友の会は全滅。結果としてはおそらくほぼ完売だったのではないかと…

半月ほどの期間なので、何回も観たくても、そんなに体が空いてないのが悩みのタネ。もう一方の宙組や、大劇場の雪組、宝塚以外の演劇もあり、会社に行っている暇がないありさま。苦心しつつ観劇予定を組んで、今日はmy初日。

公演時間は一幕80分、幕間30分、二幕75分の一本物で大作です。



まず初見の感想として、

控えめに言ってもかなり満足できました!



観劇後に(失礼ながらガッカリの)ため息が出ちゃうのは、あらすじのせいじゃないんですね〜

なぜって、Zorroはストーリーはきわめて単純で、展開は勧善懲悪。予想の範囲内の結末に向かって、若干スローなテンポで進んでいくのですが、それに苛ついたり間延びを感じたりはしなかったから。

ここ最近、辻褄の合わないこととか、意味不明な差し込みシーンや自己満足なセリフとか、あるいは盛り込み過ぎとかに苛つくことが多かった気がするのですが、、、

1時間半の芝居でも、冗長だな〜と感じてしまうのはストーリーのせいではなく、構成なのかも?と思わされた熱い2時間半でした。


激しいダンスがふんだんに取り込まれ、目をそらさせない。歌唱によるセリフの進行も聞き取れないところがなく、気持ちがそげない。(これは演者の力量によるところも大きいとは思います)

ダンスの良し悪しがよくわからない私ですが、フラメンコの群舞は長くても飽きることがなかったです。哀愁を帯びたギターの音色が、短調好きな日本人に刺さるのかもしれません。

ジュークボックスミュージカルと聞いていました。

使われているジプシー・キングスの曲で最も有名な曲は一般的にはバンボレオとジョビジョバなのでしょうが、実は我が家的には『インスピレーション』が一番。時代劇『鬼平犯科帳』のエンディングテーマとしてあまりに印象深く、Zorroの中で使われていたら心理的にちょっと困ったことになるのでは?と心配していましたが、それは免れてホッとしました。

鬼平中村吉右衛門が頭に浮かぶ危機はなかったです。


まだ複数回観る予定ですので、演者の感想は追々記しますが、初見でサラッと言っておきたいのは、

すくっとまっすぐなところとちょっとはずしてくるところの塩梅が絶妙なずんちゃん、もはや安定のトップの風情です。まずはおめでとうございます!

現代社会のジェンダーの旗頭のようにさえ見えるさくらちゃん、かっこよかった。悪役なのにスマートすぎて目が眩むもえこ、いささか情けない役ながら芯の通った風色もいい。そしてヒロインを食う勢いのみねりちゃん。ちょっと先の未来を覚悟しなければと思うようなたたずまいでしたね。

彼女たちセンター付近だけでなく、幕開けの嵐之くんの力強い澄んだ声、度々歌唱を披露する成くんのハスキーボイスのセクシーなこと、フラメンコのカンタ(歌手)で魂の叫びを歌う風翔夕。上から下までほんとに枚挙にいとまがない宙組の歌い手の分厚さにも、感嘆する舞台でした。