今回は観劇覚え書きでなく、歌劇団周辺の話です。


星組に続いて月組も休演の発表があり、宝塚界隈では衝撃が走っています。

これまで通り(コロナが2類だったときと同様)具体的な病名や感染者の名前は発表がありませんが、前後関係や内部から漏れ聞く状況を考え合わせると、コロナのクラスターが起きていると考えるのが妥当かと。「クラスター」、流行語から今や死語になってきていますが、今の状況はそれではないでしょうか。


GW明けに5類になって、みなさんの周囲の様子はいかがですか?私の回りでは事務所内のマスクの着用率は6割くらいの感じ。個人のデスクを仕切るパーティションはそのままです。東京の通勤電車内は印象ですが7割~8割程度かなー。

私も外を一人で歩いているときは、マスクははずすようになりました。以前衛生に関わる仕事をしていたのでマスクに対する抵抗はほぼなく、まして春先は花粉症でマスクはむしろ必須。今でも家にいるとき以外のほとんどでマスクをしています。


コロナはなくなったわけではありませんが、いつの間にか風邪くらいと考える人が増えてきていますよね。

宝塚に限らず、実は感染者はジワジワ増加していて、その感染力は強いと考えられています。コロナが飛沫感染であることはわかっており、それを防ぐ手立ては『ワクチン』のほかには『マスク』が有効と。

元々ノーマスクで大声を出すのが仕事の舞台人は、かなりのハイリスクだと(私は)思ってます。危険なのは客席ではなくて、舞台の上だと。


『タカラヅカニュース』のなかで稽古場情報というとき、ここ近年はスタジオでの対談ばかりで、しかもパーテンションを挟んで。こういう撮影のときも配慮している様子でした。実際のお稽古の様子の放送は、二人、または三人のフォーカスで、歌うときさえマスクをしているのも見ました。大人数で合わせるのは最低限にして、小グループで気をつかってお稽古していざ本番に備えているのかなと思っていました。(私たちが知ることができるのは、あくまで放送されている部分だけですが)

ところが先週放送された月組の『デスホリ』の稽古場の様子は、大勢でノーマスクでやっており、稽古場の回りには椅子が置いてあって、今出番でない生徒さんが座って休憩したり台本を見たりしていました。もちろんコロナ以前にはこういう光景が放送されていて、お稽古着の生徒さんの様子や、素の反応が垣間見られておもしろく拝見していましたが、久しぶりにこういう光景を放送で見たので、すごく新鮮で、かつ少し違和感もありました。こんなにコロナ前に急激に戻してだいじょうぶなのか?(繰り返しになりますが、もしかしたら放送されたのが今回というだけで、もっと以前からノーマスクで大人数の稽古を再開していたのかもしれないですが)


そして今般の、星組の体調不良者が確認されているなかでの全員での初日、翌日から2週間の休演という事態になるのですが…

外から見ると、1+1=2 みたいな結果ですよね。不謹慎ですが笑っちゃうほど自明。

もちろん具合の悪い生徒さんには充分休んでいただきたいです。でもそこに至った責任は経営陣にはきちんととってほしいし、猛省するべきなのでは?

今の経営陣はほんとにその場しのぎの対応に終始しており、やることなすことすべて裏目に出ていますよね?『戦犯』という言葉は好きではありませんが、これよりほかに思い当たる適切な言葉がないほどです。

本人の資質もあると思いますが、もちろん任命責任もあるわけで、危機管理能力というのは劇団のトップには必要ないと思われてるのですかね?これまで何もなかったからといって、これからも何もないわけではないんです。今さらですがそれを「危機管理」というわけで。歌劇団は安穏と体制にあぐらをかいている浮世離れした部署で、劇団に異動になったら社内的には「左遷」とまでではなくとも、「栄転」とは言えないんですかね?そこで働いている生徒さん、スタッフさんはそこを選んできているわけだから、異動で来た上層部とは覚悟も動機も段違いかもしれませんが、本当に気の毒としか、、、上司は選べないんですよ

今後は劇団の運営について場当たり的な対応でなく、企業の存続をかけた危機管理の考え直しを望みます。


今日は宙組の大千秋楽。

トップスター真風涼帆の卒業の日です。

まさか突然の休演はないものと信じていますが、無事の閉幕を心から祈っています。