https://www.eigeki.com/program/16533 


4/15(土)17時から放送があって、録画しておいて(リアタイでは『応天の門』を観に行ってました)今朝さっそく視聴しました。

途中から涙がじわっとにじんでくるような具合で、二時間半、いっきに見てしまいました。
はじめはもちろん、ききちゃんのプレお披露目作品となったその原作を見ておきたかったというのが動機。衛星劇場で放映があるのを調べて知り、タイミングのいいことにスカパーのMyステージ特典の時期にあたり、3-5月くらいに多チャンネル視聴の権利がありました。放映に合わせて特典を利用。

リンクを貼りました(うまく貼れてるかしら)ので、キャストや制作スタッフはそこで確認できると思いますが、いや~、すごくいいっ!!なんなら大劇場でフルメンバーいる宙組でやってほしい。




キャストでまず引き込まれたのは、マーリンを演ずるキム ジュンヒョンの陰のある色気。劇団四季にいたかたらしい。45歳。
次にランスロットのパク ガンヒョンの圧巻の歌声。2015年に新星のごとく登場したらしいですが、もはや本物。
主人公はトリプルキャストだったようで放送分はKAI。まだ若そうですが演技がうまい。もちろん、歌も。
ヒロインのキム ソヒャン。ちょっと雰囲気がきぃちゃんに似てるな~と、それだけで好感。

作品として共振できたのが、ヒロイン グィネヴィアの立ち位置がヒーローに守られるお姫様でなく、共に戦う助け合う仲間だったこと。あらゆることが偶然や運命でなく、努力の末につかんだものという前向きな姿勢と、抗う気持ちを持っていること。
6世紀のイギリスという大昔の世界でも、ただ待つだけとか耐え忍ぶだけとかいう女性でないのが、脚本家アイヴァン メンチェル(1961年生まれ)の筆の力かな~と。観念というものは、時代だけでなく国によっても(もちろん人によっても)、これほどまでに違うのだと感じました。アイヴァン メンチェルは宝塚的にはつい先日の『ボニー&クラウド』を書いたひと。ほかにも『マタハリ』とか『ミュージカルDEATH NOTE』とか世界的に活躍する脚本家。
そして音楽は、おなじみのフランク ワイルドボーン。
主要人物数人のソロのほかにも、大人数でのコーラスもあって、これを宙組で聞けると思うともう楽しみでしかたない。

とここまで一気に感動を語って、さて出演しているアーティストを個々に調べてスチールなど見てみましたが、うん、動いてる彼らの方が100倍いいかな。
韓国ミュージカルの噂はここ最近ずいぶん聞いていて、とにかく歌唱の実力が高い、層が厚い、本格的と絶賛する評が多い印象です。20年ほど前に流行った韓流ブームにも乗れなくて、これまで素通り状態でしが、今回初めて韓国のエンタメに触れてみて、評に違わず素晴らしいと。ただこれ以上間口を広げるといろいろ大変なので用心しなくては(笑)

今年の1月、映画館でライブビューイングやってたらしく、宙組の別箱の演目が発表になってたら見に行ってたな~。残念。

宙組の配役予想も楽しくも難儀です。
魔術師マーリン、一番の友だちのランスロット、マーリンの娘で恨みに囚われたモルガン、どれもたっぷり歌唱があります。敵役のウルフも存在感が半端なくて並の力量では…というところ。
順当にいけばランスロットがずんちゃん、マーリンがまっぷーさんでしょうか。カジロワのドクトル役でくせものを色濃く演じたりっつがウルフかも?でもりっつのマーリンもステキそう。
モルガンはマーリンを恨みつつも慕っている女性なので、男役に読み替えも難しい。娘役だとしたら花宮さんかな?
悠真さんはアーサーの育ての親か(こちらが雰囲気ぴったりな感じ)、でももしかしたら役の重量感からウルフ?
ききちゃんサイドは予想に反してけっこう下級生が多かったので、活躍の場がたくさんあるといいなーとおもいます。

配役の発表まで待たれるところ。
てか、これからカジロワの兵庫千秋楽ですしね。
生徒さんたちはとりあえず目の前のことに傾注していることでしょうが、先のことも気にかけつつまずは無事の千秋楽を祈ります。