雨の月曜日

2/13の13時公演。セディナ貸切公演をA席で観ました。三階の2列目下手。上までほぼ満席だったと思います。

すべてのチケットが生きて、観劇が叶って感謝しかないです。


今日のダブルキャストのエフィは村川さん。私は村川さん三回でした。

望海さんが主演ですが、歌のうまい設定のエフィ(いえ、ほんとにうまかった!)の迫力ははんぱなくて、ソロ歌唱はエフィ役の方が目立ちました。


一幕のまじめな少女の望海さんはとてもかわいくて、自分がリードなんてできない!と固辞する様子もほほえましく、成功していくTheDreamsのセンターとしての輝きとの対比 がよかった。真ん中に立ってからの望海さんは、雪組トップ時代を思い出させる堂々たる貫禄で、やはりこの人は真ん中に立つべき人と。

カーテンコールで望海さんが真ん中に立っていてくれることが、こんなにもうれしい。もちろん、主役でないとしても変わらず応援はするのですけど、やはり(これこれ)というピタリはまった感がありますよね~。


  演劇というのは、チケットが売れてなんぼですから、人気の有無が配役に大きく影響することは間違いない。特に主役。ダブルキャストにしてそれぞれのファンを取り込みチケットを売る。演目によっては、実力が伴わないアイドルも担ぎ上げられる。それでもなんでもチケットが売れればよし。だから歌やダンスを専門に磨いてそれを自分のアイデンティティとするアーティストは、内心秘めるものがあるかもね。

もちろん作品を選んでそれなりに脇を固めれば興行は成立するとは思うけど、DreamGirsにおいては望海さんを以てやっと、カンパニーの他のみなさんと太刀打ちができるというところだった感じがします。共演者も遠慮なくぶつかってきていた気がするし、本気でやってくれてありがとうございますという気持ちすらわいてくる。(←謎の目線で恐縮です)それだけ望海さんの実力を買っていてくれたからなんじゃないかな~?と。

キャストにそれぞれの適役を得て、まさにミュージカル見た!って感じで忘れられない作品となりました。宝塚なら映像が残るんだけど、記憶のなかにだいじに留めておきます。


宝塚のスターは退団すると、体感ですがファンが減りますよね。退団したあとの活動を追わない人も相当数。そんななかでも望海さんのファンはよく付いていってるような?ま、自分も含めてですけど(笑)。それはつまり、確たるパフォーマンスをみせてくれるという信頼があるから、だと思います。やはり実力はウソをつかない。特に歌えることは重要な要素かと。

宝塚の現役中は、ダンスが優れている方が抜擢が早いという認識です。下級生でもショーでちょっと目立つ場面をもらえたりする。でも、外のエンタメ界隈でダンスで立っていける場がどれほどあるか?ダンスが秀でていたというスターさんでも、卒業後集客に苦労するかたの評価は「歌えないからね~」だったりするのを小耳にはさみます。


天賦の才と努力に裏打ちされたホンモノを、これからも見せてくれるにちがいない、と楽しみです。


東京は明日千秋楽。

まずは完走できそうでよかった。この後も無事に上演されることを祈っています。


夏の帝劇『ムーラン・ルージュ』!

チケットなんとかとれるようにがんばらなくちゃ。