9/15(木)、ドキドキしながら待っていた、月組のmy初日を無事に迎えました。それでいきなりのマチソワ。

1330は娘と二人、A席2列目、けっこうな下手。友の会の当選。

初見は2階で見るのがベストと思っているので、よきよき。

1830はe+貸切、スマチケ限定の抽選で一階の6列下手ですがかなりのセンター寄り。こちらオペラの要らない神席でした。


ソワレの席からの眺めはこちらラブ



とにかく幕が上がり続けていることに感謝です。


さてまずは初見の感想を。

初見と言っても、瀬奈さんの主演(2008年)を放送で視聴してます。背景などの映像の使い方に、14年の技術の進歩を感じますね。

原作は1925年の発表で、アメリカ文学の最高峰の一つという評価らしいですが、個人的には合わない、と言うしかありません。

登場人物にいい人はほとんどいないし、ニック(風間くん)以外には共感できる人もいません。究極ギャツビーですら、その執着心が怖い。ロマンチストと言えなくもないけど、恋する人の家の見える対岸に家を買って見守るなんて、害は成さないながらストーカーもどきなんでは?物語のなかで膝を打ったセリフが、ジョーダン(みちるちゃん)の「女はそんなにロマンチストじゃない」というもの。全くその通りですわ ニヤリ


さて、原作あら筋の好き嫌いはさておき、舞台の出来としてはどうだったかというと、とにかくれいこさんが美しすぎた爆笑

デイジーは『美人』ということが度々言われてるので、お金持ちで美人とくればもてる要素しかなく

、ギャツビーもはじめはその容姿に惹かれたんでしょう。でもギャツビーの方にはハンサムとかスポーツマンとか、容姿に関わりそうな描写がなく、なのにれいこさんが美しすぎて(2回目ラブ)、一対の絵のようにお似合いで、それだけで必然性があるように思わされてしまって、物語の深部になければならないはずの二人の心の交流が見えてきません。

結局デイジーは過去に何か問題を抱えていたギャツビーを受け入れることができなかったわけで、まぁ世間知らずのお金持ちのお嬢さんの、それこそ『気まぐれ』だったと思えるんですが、それにしてはれいこさんが美しすぎて(3回目笑い泣き)、この美丈夫な青年を(しかも自分を一途に思ってくれる)突き放す意味がわからない。

なんかこんなに美しい人を失恋する物語の主人公に配するのが、そもそも間違いなんじゃないかと思った初見でした。性格に問題があるわけでもないのに、失恋なんてあり得ない!


ほかのキャストは、最低の野郎(失礼)ですが、ちなつさんがぴったり寄せてきてさすがだったことや、シンジケートの大立て者の輝月ゆうまの貫禄たるやほれぼれするほどだったこと、じゅうぶん『きれいなおバカさん』を演じていたうみちゃんが憎たらしいほどだったことや、時々サラッと真実を口にするみちるちゃんのドライさが小気味良かったことと、良心の代表たるニックの風間くんの普通さがとてもよかったこととか、一人一人語りたいこともありますが、長くなりそうなのでまた次の観劇もあることを願って、次回に続きます。