あと2日、三公演で明日はいよいよ千秋楽。

感染爆発のなか、息を詰めて上演状況を見守ってきましたが、よくぞここまで…


7/20(水)13時半、セディナ貸切がマイ楽。

なんとSS席を引き当てました!




迫力の席位置。カメラ調整無しでは、舞台が収まりきれない。もちろん自分の目の左右幅の視野も足りません。
本日三度めでラスト。
オペラ無し肉眼で、存分に天寿さんの最後の舞台を楽しみました。

長い年月の在団だけでも奇跡なのに、シリーズの初回からの同じ役とは、もはやユリウスイコール天寿光希。
どんな役でももちろん文句はありませんが、最後に宮廷服を見られて満足でした。卒業したら絶対することのない格好ですし、最高に似合ってます。
外見は優しい雰囲気の美しい人ですが、コメディエンヌの側面もあり。また近年は保護者然とした落ち着いた年長者だったり、冷淡な実力者だったり、人を食った知恵者だったり、おちゃめなおじさまだったり、etcetc…自然な演技とも違うけれど、わざとらしくもならず、ほどよい匙加減で時にガツンと引き締め、時にホロリとさせる立ち居の数々が、まさしく走馬灯のように頭をめぐりました。

ショーは本当にあっという間でした。
ダンスの技術的なことはよくわからないのですが、見ていてほぉっとため息が出るような。振りもさることながら、その表情が美しくて、キレキレの激しい振りのあとに、フッと緩む笑顔にきゅーん ラブ 艶然としたゆとりがなんとも麗しくて、目が離せませんでした。銀橋渡り、退団者のピックアップ、そしてきらきらのエトワールキラキラ歌の人ではなかったと思いますが、標準以上ではあったし、なにより聞いている人を幸せにしてくれました。
銀橋に立つときは3メートルほどの距離。ことにフィナーレでは立ち位置が真正面だったので、夢中で拍手をおくりました。

卒業してどんな道を歩まれるかはわかりませんが、もう舞台で見ることはなさそうな気もします。(失礼ながら)主役といったイメージもありませんし、かと言ってアンサンブルなどで出演するような気もしません。(なんとなくですが)SNSもなさらないのではないかと…。もちろん、予想を裏切る形でたくさん情報を発信していただけるなら、それはそれで嬉しい計算外です。
しかし事実上これで見納めと思って、最後の生の姿に目をこらしました。もちろん映像は数々残っており、これからも折に触れて姿を見ることはあるでしょうが、どうしてらっしゃるのかな~と、思い出すにとどまるのではないかと。

夢のような幻のような美しき天女を、「ありがとうございました」と天上にお返しするような気持ちです。

どうか無事に千秋楽の幕が降りますように。
最後まで全うできますように。