スカステの 『ten ∞ ten TIME』のファーストランを視聴しました。録画予約していましたが、結局最後までリアルタイムで見てしまった。そして…泣きました。(たぶん集中できないので)配信は見なかったのですが、心に響くすばらしいコンサートでした。
私にとって星組を見る=天寿さんを見るだった年月。天寿さんのことは注目し出してからずっと「てんてん」と(心の中で)呼んでいた私ですが、『Verdad !』のMCで組子のみなさんから「ちひろさん」「ちーちゃんさん」と呼ばれていることを知って軽くショックでした。つまり、周囲が下級生ばかりとなって「てんてん」なんて呼んでくれる相手がいなくなった、ということなんでしょうからね。汝鳥さんは今は「ゆうちゃんさん」て呼ばれてますよね。その昔は「ゆうちゃん」「ゆう」だったのが、上がいなくなって愛称の「ちゃん」に、更に「さん」を重ねて付けるという格好に…専科にでもいかない限りご卒業が近そうだな、と実感した瞬間でもありました。
ショーは17年の宝塚人生を振り返っての構成で、出演作が次々と。「ほんの一部ではありますが彼らに再会したいと思います!」という言葉通り、ほとんどの歌に聞き覚えもあり、共演者が天寿さんの役の扮装をして出てきたり、なんとも懐かしい思いで目が離せませんでした。やはり彼女の現役時代の多くの舞台を生で観劇してますから、感慨もひとしお。
いわゆる「歌のひと」ではなかったと思いますが、じゅうぶんに聞かせてくれました。そして共演者の有沙、夕陽、天翔、綾音がまた、どなたも標準を超える粒ぞろい!ハズレなしの選抜でした。くらっちと天翔以外は初の認識でしたが、今後注目していきたい生徒さんが増えました。
自ら作詞した歌をラストで歌うのは鉄板ですが、そのあとのアンコールが黒燕尾のボレロだったのが天寿さんらしかった。「すみれの花咲く頃」のアレンジにのせて、最高の黒燕尾を魅せてくれました。美
そして最後のご挨拶。
「何があっても前を向いて、みなさんが明日を生きる活力として、宝塚が寄り添えればいいなぁ、と。私は宝塚に出会って人生が変わったので、ほんの恩返しです。」
最後のひとことの時だけ涙声になり、涙が盛り上がってきたのが感動的で、、、
舞台をつとめる以上、最後まで極上のパフォーマンスをとどけることに専心していたのでしょう。途中時々涙ぐむ下級生を、愛ある叱咤で激励していたてんてんですが、最後の最後に感極まってというところだったのでしょうねぇ。
目を引く無限マーク(∞)ですが、特に意味はない、読み方もない。ただ、∞が好きだという話を指田先生にしたらタイトルの間に入れることになったと。
これからずっと∞を見るたびに、思い出さずにはいられないでしょう。やられた~笑笑
てんてん、
おそらくは様々な辛さを乗り越えてきて、今舞台に立っていることだろうと思います。
長い間応援させてくれてありがとう。
出会えたことを忘れません。