彩凪翔さんを追って。本日はこちら。


 





 


6/9(木)14時公演 

実質4列めのセンターとめっちゃいい席。特典付き。

ぴあで購入しました。

 

6/3から始まった舞台。翔ちゃんは前の仕事『面影小町伝』の千秋楽が5/28だったので中5日で初日。いや~、他人事ながら怖いほどの短さです ガーン

本人の実質のお稽古は3日?しかも翔ちゃんは連作の三作めからの参加ですし、それまでは代役の方が入ってお稽古は進んでいたらしいんですが、そんなことができるとは、プロはさすがですね!


この舞台は前に2作あってその同じ世界観を引き継いだ作品とのことですが、もう予習は諦めてぶっつけ本番で見ることに。

変な話、タイトルが覚えられない…(そこ?笑)

タイトルなんだっけ?と思う度に、ホームページを開いて見ないと正しく出てこないポンコツ。トホホ


東京はサンシャイン劇場にて9日間13公演、大阪メルパルクホール2日間4公演。前2作よりは拡張してる模様。

800席ほどのキャパ。毎日当日券も販売してるとのことで、どのくらい入ってるのか?と危惧しましたが、周囲をみるところ7割弱くらいの入りだったでしょうか。


見終わってひとこと感想は、

『めっちゃチャンバラじゃんあせる


休憩無しで2時間20分。最初の30分くらいは人物関係がわからなくて、誰と誰が味方なの〰️?って感じで混乱して意識が飛びそうになりましたが、一時間も経たないうちに話に引き込まれて、あっという間に終演を迎えました。

登場人物一人一人が、衣裳を含めてすごくキャラ立ちしていて弁別がつきやすかったのもあり、とにかく戦闘シーンが多くて、7-8割くらいは剣を交えたり、飛び蹴りや回し蹴りの格闘場面で、その迫力たるや客席が揺れるほど びっくり 空気を切る音や、床に打ちつけられる音、男性のスピード観のある立ち回りに手に汗をにぎり息をのみました。


それで翔ちゃんですが、ここからはネタバレします!



翔ちゃん演じるセーレは、未来からやって来た『超人類』という役どころ。タイツの上に腰の張った(ゴブラン織的な柄の)オーバースカート様の衣裳で、髪をアップにまとめ、サーベルを手にフェンシング風の剣さばきを見せる、やたら腕の立つ国際機関?の工作員といったところでしょうか。「あなた方のことは私が守るから心配ない」といった頼りになるセリフをはき、見た目美女なのに言葉も発声もかっこよくて男役再来でした。卒業して一年以上もしてから、舞台の上にこんな彼女を見られるとは!元男役ということで、まぁそういう役回りを振ったんでしょうが、やはりうれしかったですね ラブ

お飾り程度かな?とあまり大きな期待もしていかなかったんですが、けっこうセリフも露出も多くて楽しめました。


あらすじ自体が、男女の性を選べる時代、世界という設定でもあり、元は男性で女性に変わっていたり、その逆もあって、言葉も態度も「らしさ」のようなものを敢えて取り去っているところも。ジェンダーフリーの世界観のなかで男性俳優が元女性の役を演じ(しかしいわゆるおねえっぽいところは全くない)、姿形が変わっても愛し合い続けているので、観客からすると男性同士のからみを見せられてるような !?

別に性的な描写は何もないんですが、いやむしろ(相手を思うあまりに)殴りあったり罵り合ったり、男性と女性の恋愛というよりは、人間同士、人格そのものにお互いに強く惹かれ合うというお話しでした。


やがて二人の間に生まれる子どもが『超人類』のオリジンで、そしてその子どもが人類も異能力者(=Helix)も滅ぼし、『超人類』だけが残る世界となる未来を知って、片や二人きりで逃げようと言い、片や自分を殺してくれ(そうすれば子どもは生まれないから)と言い、お互いを強く求めながら噛み合わない会話のなかで、苦しい選択を迫られる胸のいたむ幕切れでした。

どうやら第4話も制作予定があるようで、翔ちゃんが再登板するかはわかりませんが、なんだか続きが気になります。

また行っちゃうかも 爆笑


男性の多いカンパニー、しかも三作めからの参加で、お稽古も途中から…。何年も寝食を共にしてきた宝塚とはあまりに異なる環境で、翔ちゃんもかなりたいへんだったであろうことは想像に難くないですが、舞台上の彼女は宝塚時代と同様完璧に仕上げてきていました。

それにしても、大先輩の久世さんや、同期のたその存在はさぞかし心強かっただろうと思います。宝塚の絆というのはほんとにありがたいものでしょうねぇ。


激しい殺陣のある舞台ですので、コロナばかりでなく俳優さんたちのケガも心配 ショボーン

そして、あまりメジャーでなくとも、大きな舞台でなくとも、能力のある向上心に溢れた演者のかたが大勢いらっしゃるのを知ることができたことも、収穫でした。


どうぞみなさんケガには気をつけて、千秋楽まで無事に駆け抜けられることを心から願っています。