1/8(土)13時

紀伊國屋サザンシアター (468席 /奥行き21列 × 両翼最大24席)

10列目センターブロックにて

七海ひろき主演、彩凪翔(ヒロイン!)共演






初の劇場。

新宿駅、迷路です、、、

オバサン、恥も外聞もなく道を尋ねて、なんとか無事に劇場にたどり着きました。


実は…

すごいプライベートな話ですが、遠方に住む長男が年末から原因不明の高熱で、私も行ったり来たりしていて、こちらも気分が沈みがち。観劇も足取りが重いほどだったのですが、同居しているわけでもなく、同居していてもやれることもそうなくて。訪ねたところで、料理、洗濯、掃除くらい。あとは病院に任せるしかありません。私自身がんばって元気に過ごさなければ!と自身奮い立たせて出かけてきました。


“ cry for the moon ”は、結論から言えばとてもよかったのですが、途中あまりにもかいちゃんの役の怪物が可哀想すぎて、慟哭に近い震えが何度も体を襲い、新年初の観劇がこれじゃなくて、ハッピーオーラ全開の花組なら良かったのに、と思うことしばしばショボーン

かいちゃんと翔ちゃん以外の役者さんは、一番年嵩の永田耕一さんのほかは全く知らない方ばかりで、ストレートプレイの観劇が初めてというわけでもありませんが、このセリフがなり過ぎなんじゃないの?と思ったり、なんでこんなに噛むの?と思ったり、宝塚のレベルの高いことを改めて認識することも。人数も限られているので何役かをこなしているのですが、その演じ分けに若干不満が残ったりも。

アガサ翔ちゃんはアガサの家族の誤解によってかいちゃんと引き離されて、しばらく出てこないのですが、後半、かいちゃん怪物のペアとして作られた女性の怪物となって再登場。その迫力の演技は元男役が垣間見え、さすがの力強さを感じました。


初見なので次の展開をドキドキしながら見ていたのですが、原作脚本のラストシーンへの回収がうまくて、(あ~、本当によかった)で幕が下りて、文字通り心が救われました。演出は(元少年隊!の)錦織一清さん。こんなところでお名前を見るとは、と驚きました。


ところでかいちゃんの役は、フランケンシュタイン博士によって死体を縫い合わせて作られた怪物という設定ですので、なので、姿を見た人たちが「ばけもの!」「怪物!」と石を投げるわけなんですが、そこが全くリアリティがなくてですね~笑笑

一応縫い合わせたらしい傷痕や、アザっぽいもの、大きすぎる灰色の右手とか、それっぽい仕様にはなってるんですけど、なにしろ美しすぎて…

いや、そこちがくない?

とどこまでも腑に落ちず(笑)


でも「一人はイヤだ」「家族がほしい」「愛してると言ってほしい」という繰り返される切望は、姿かたちはどうあれ、万人共通のものが感じられて、最後にアガサ(翔ちゃん)が「愛してる」と言って二人が見つめ合い、涙が光って、抱擁しあうのに、、、落涙しました。

かい凪、美しすぎる…


あと一回観劇の予定です。

チケットに残席があるようで(特に大阪公演)、リピートチケットも販売中でした。ぜひたくさんのかたに観てほしいです。