12/16(木)15時、銀座ヤマハホールで二回のコンサートの封切り回に行きました。

2列めセンターという良席。1列目も販売されていました。床から舞台までの高さは1メートルもないかな?足をかけてヒョイっと上れそうな高さでした。もちろんオペラ不要。

ピアノ、ギター、ベース、ドラム、バイオリン(二人)、ビオラ、チェロの8人のバンド構成。ソロコンサートにはなかなかない豪華なことなんだそうです。これから少しずつ増やしてそのうちフルオーケストラにしようかと笑ってましたっけ。


退団直後の舞台『唐版滝の白糸』以来の生のゆうひさん。Twitterや時折映像で見ていましたが、私の方で男役トップスターの呪縛から解き放たれず、生の舞台は本当に10年弱ぶりくらい。


ステージを見終わって感じたことは、彼女の歌は芝居なんだなということ。吐息と囁きと呟き。

 CANTO、私は歌う

語るように、ささやくように、ため息をつくように

歌うことは演じること

演じることは歌うこと

そしてなんとふしあわせの似合う人か…(ほめてます)

シャンソンやブルースの世界に生きる人。

そもそも実年齢のわりに、感性がかなり古風なんだという気がします。


以降、衣装と歌の覚え書き。記憶だけなので(メモとってません)間違いあると思います。ご容赦ください。

髪型はCDのジャケット通りの(いやもう少し後ろをカットしてるかも?)ショートボブ。こんなぱっつん前髪は見たことなかったです。

白のロングドレスにはじめは床までの丈のコート(というより、失礼ながらバスローブと言った方がイメージを伝えやすいかも)を羽織り、3曲歌ってそのローブを脱ぐと、柔らかなラインをえがくロングの白のノースリーブドレス。前後の襟繰りはドレープをとって大きく開いていました。発売されるCDのなかから4曲。そしてふるさと宝塚へのオマージュをこめてという前振りで『セ・シャルマン』

後半は黒のパンツワンピースに真っ赤なボレロ。左の肩から2-3輪の大輪のバラのようなオーガンジーの飾り、右の裾近くにもう一輪のバラを配した上着が鮮やかでした。挑戦してみたい歌を3曲。『ふしあわせという名のねこ』浅川マキ。あ~わかる、いかにも好きそう。『木綿のハンカチーフ』瞬間太田裕美の高音がよぎり、(え?!)と思いましたが、ゆうひさんなりの『木綿のハンカチーフ』でした。語りに近かったな~。本人、「やりたいことを全部やって幸せです」と。そして大好きだというタンゴを2曲。最後は68年前このヤマハホールで越路吹雪さんが歌った『愛の讃歌』をということで、70分ほどのステージでした。


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ゆうひさんofficialがTwitterにセトリ載せてくれてましたので、追加で貼らせていただきます。

1月が発売ですが、予約したCDが今日受け取れました。家でかけようとしていると娘が寄ってきて、「誰のCD?」と尋ねるので「大空ゆうひさんの」と答えてジャケットを見せたところ、「へぇぇ」と凝視。「こんなに(姿が)変わったら(自分なら)応援できないかも」と正直な感想。台所仕事をしながら後ろのプレーヤーから流れる声だけを聞くと、力は抜けているもののやはり昔ながらの彼女の声で、今日のコンサートでの姿を思い出しながらふしぎな心地がしました。そうそう例のちりめんビブラート、だいぶ頻度は減りましたが健在でした。懐かしいなぁ。今はもう水面のような静かな思いで彼女の歌を聞けますね。CDはアコースティックギターが伴奏で、コンサートよりもっとくっきり彼女の求めている方向性が見えます。


今日18時半の回がもう一回あって、それで今年のステージでの仕事は終わりだそう。今年は自ら求めなくても歌う仕事が色々与えられて幸せだったと語り、ほんとに自分の好きなものをだいじにしながら、マイペースで生きていることが伝わってきて、心底安堵しました。私が心配する筋合いでもないのですが、一ファンとしてごひいきのスターが退団後に幸せであるのはうれしいこと。それを見届けられて私にとっても幸せな時間でした。彼女の選ぶ作品は独特だけれど、趣味に合いそうなものがあったら、これからはたまには舞台を観にいってみようかな、、、




コンサートが終わって外に出ると銀座の街並みはちょうどライトアップが始まったところでした。

クリスマスに重きをおいていませんでと、苦笑していたものの、Amazonで気に入ったツリーがX'masまでに配達されないと言ってちょっとすねぎみ?だったゆうひさん (笑) 。イルミネーションを見て少しは癒されたといいのですが…