12/9(木)1830

生徒さんの取り次ぎで23列下手にて東京で3回目の観劇。前列の方の頭が舞台(上手)の2割ほどを覆う感じになりました。もう少し傾斜または段差があるとうれしいけど、、、こればかりは運。ま、どうにもならない問題です。


どなたかの総見だったようですが、それとは(たぶん)別に、拍手のタイミングがちょっと…下手から聞いていて上手寄りの後方席から、妙なタイミングでパラパラ拍手が起き、つられるように何人かの拍手が重なるものの、すぐに立ち消え…のようなことが何回もあり、、、??あまり宝塚歌劇を観ることのないお客さんなのかしら?と感じました。まぁもちろん、自分がいいと感じたところで拍手して悪くはないのですが、リピーター客の多い界隈ですので、少しばかり違和感があり、自分用のメモ程度に。


さてさて、皆様のブログを拝見していると『柳生忍法帖』なかなか辛口の感想を目にします。翻って私は、どうしてそこそこおもしろいと感じたのかしら?と考えてみる頃合いなのかと。


何回か観ているうちにくっきりと思い出してきたのですが、実はむかーしむかしに見た『新八犬伝』と段々とイメージが重なるようになってきていました。


曲亭馬琴原作の読本『南総里見八犬伝』に、様々な別の本からも脚本に盛り込み、人形劇として1973年からNHKで放送されたもので、人形作家は辻村ジュサブローです。

これ↓ご存知のかたいらっしゃるかな~?



『新八犬伝』の登場人物はヒーローですし、会津七本槍は悪の象徴なので立場としたら全くの逆なのですが、辻村ジュサブローの世界観に近いビジュアルなのかな~?と思えて。そして私は辻村ジュサブローの『新八犬伝』が大好きだったんですよ~爆笑 毎夕15分の番組が始まるのが待ち遠しかったもので、なんなら今でも主題歌が歌える!(笑)

「我こそは玉梓が怨霊~」というお決まりのフレーズと共に現れる、顎がパカッとはずれるラスボス、大きい女の霊魂が怖いやらおもしろいやら。



八犬士のそれぞれも魅力的だったし、各キャラクターの誰をひいきにするかでもワクワク。

一番人気のセンターポジションは犬塚信乃

女性と見まがう美丈夫の犬坂毛野

顔に大きなコブがある頑健な犬山道節

ほか、個性あふれる登場人物がたくさん。

剣の使い手だったり、魔術を操ったり、怪力だったり。八犬士の目印は、体のどこかにある牡丹の形のアザというあだっぽさ。荒唐無稽は百も承知の冒険活劇でした。

悪人でさえなければ、会津七本槍がまさしくそんな八犬士のようなビジュアルではないか?と思いつつ観ておりました。


八犬伝の話が長くなりましたが、

つまりこういう世界が子どもの頃に好きだったので、柳生忍法帖の世界にもすんなり入り込めたのかも?と思い至った次第。

一人一人のキャラクターがきちんとあって、演者の皆さんがつくりこんでいるのを、個人的にはなかなかにおもしろく見られました。


今日は我知らず何回か、目の奥がじわっとくる場面もあったりして、あれ?なんか私、柳生忍法帖のシンパなのかと(笑)