さて改めてモアダン。

過去作品を生で観たことはありません。映像のみですが、湖月さんととうこさん、香り立つ男の色香みたいなものを感じた印象がある公演。特にロングのチャイナ服がほぇ~という…(なんだそりゃw)


初見で兵庫で観たときは、なにしろ最前列でしたので、自分の目の前のものしか見えないと言うか、見たいものしか見えないという状態だったというのが、今回2階で見てわかりました。下から見上げる形でしたので、圧倒的な色彩と、大きさと、光と、音にやられていたとでも言いましょうか。目に飛びこんでくるものが暴力的とさえ思えた感じで、右と左から往復で頬をひっぱたかれた、みたいな?ちょっと離れた天寿さんに見入っていて、ふっと自分の目の前を見たら、銀橋のくらっちに笑われて?いたという衝撃とか。

いろいろなんか、初めて見た(わけないんですがw)場面とか、見た覚えのない場面(なわけないんですがw)とかありまして…

とりとめがないですが思いつくままに。


プロローグは4色。板づいているオレンジ、グリーン、ブルー、黄色のスーツの展開。補色かー…

しょうもない感想でスミマセン。でもほんと、きちっと端正に並んだ色の圧巻たるや、はんぱないです。こんなん着こなせるの宝塚だけですよ。


間に挟まる愛ちゃんの銀橋渡り。『薄紫のとばりの向こう』小椋佳の曲なんですね~。小椋佳と言えば、私の世代にとっては『シクラメンのかほり』。美しい歌詞を書く人だなーと。

こちら3番の歌詞

下矢印下矢印下矢印

うす紫の シクラメンほど

淋しいものはない
後ろ姿の 君のようです
暮れ惑う街の 別れ道には
シクラメンのかほり むなしくゆれて
季節が知らん顔して 過ぎてゆきました


小椋佳の、薄紫という色のイメージが伝わる歌詞です。歌詞のなかに、山吹とおみなえしが入っているのが聞いていて若干引っ掛かりますが(黄色なので)、男性の場合花でわかるのはバラとチューリップくらいというかたもいるなか、これだけ青~紫系統の花の名前を列挙できれば上等かと。愛ちゃんのお衣装や優しいムードともよく似合ってうっとりでした。

愛ちゃん繋がりになりますが、ゴールデン・デイズ。若い士官たちの和やかな語らいの場面。生徒さんたちも、次世代を担う下級生たちを配し、場があたたまったところで満を持して登場する白い軍服姿の愛ちゃんの美しさよラブ

以前ステージカレンダーの段で書きましたが、そういえば愛ちゃんも、磐石の宙組の一角を担うスターさんだったんだよな~。いや、本当に渋滞し過ぎでした。


ハード・ボイルド

レイラさんに釘付けでした。今回でご卒業。好きなタイプのお顔でしたが、あまり目立つ役はなくて残念に思ってました。

持ち味のちがう4人の男役(レイラさん、せおっち、あかさん、さりおくん)が、白黒の太いストライプのスーツにハットを片手で押さえながらのダンスはカッコよすぎ。


ザ・ロケット

私兵庫では鳳真くんにロックオンされてまして(笑)、も~ういっぺんでお顔を覚えました(^^)v   体が大きくて、目が大きくて、これからちょいちょい舞台に探してしまいそうです。男役さんたちがかなり入ってたと思うんですが、黒のレオタードに金色のジャケット、赤い山高帽。帽子の影からチラチラ見える、しっかり描かれたもみあげが(失礼ながら)ちょっと笑えましたが、もしかすると敢えて、なのかな?


まだあと二回は観劇する予定ですので、キャリオカとかテンプテーションの場面については後に書くことがあるかもしれませんが、もうひとつだけ。


アシナヨ

いや、これ『芦名よ』では?

韓国語で、Do You know?という意味だそうですが、BTSファンの娘によれば、語尾につく『ヨ』は丁寧語。日本語の音からのイメージではありますが、

舞台に出てるのが、こっちゃん、ひとみちゃん、愛ちゃんの三人だし、スミマセン、もう『芦名よ』にしか聞こえなくなってしまった、、、

まさかここで、芝居を思い起こす仕掛けなのか?

とぐるぐるしました。


初出1995年花組、その後星組で2006、2007、2008と上演されてるので、星組感ありますね。

直近からでも13年。久々の上演で、今年は花組、月組100周年のイベントもあって、アニバーサリーの年ですし、星組もなにかひとつ歴史を思い起こせる演目を、という選択だったんでしょうか?歴史のある劇団ですし、古いものが悪いわけではないと思いますが、スカステで昔の作品を見ると特にダンスが今とはまったく違うものに見えます。私はダンスに詳しくはないのですが、それでも今のスピード感や高さやコンビネーションの複雑さは、10年20年前とは別物。ましてダンスを得意とするトップコンビに当てるには、若干もったいなかったように思います。ノバボサノバとかだめだったんでしょうかねぇ?こっちゃんに似合いそうだけど…


次の星組さんは12/1の予定。

たぶん初出も生で観劇している方とご一緒するので、そのかたの感想も楽しみです。